64歳以下(0~64歳)の2回目ワクチン接種完了率(2021年10月1日公表、9月30日までの実績)
✅約48.2%
(参考)64歳以下(0~64歳)の2回目ワクチン接種完了率(8月31日までの実績)
【説明】
9月末のコロナウイルスワクチン2回目接種完了率はだいぶ進んだようです。
- 全国民では8月末から13.6%増加し、59.8%とほぼ6割
- 65歳以上高齢者は8月末から2.5%増加し、89.3%
- 64歳以下は8月末から約18%増加して、48.2%と5割近くに
また、ワクチン接種対象の12〜64歳について推計すると、約55%で5割を上回っています。
高齢者の接種は希望する方、ワクチンが打てる方は大方済んだようで、伸びが鈍くなりました。それでもほぼ9割の人が接種済みで、諸外国に比べても多いのではないでしょうか。
このペースだと10月末には全国民で7割強、64歳以下でも6割半ばになり、一般的な集団免疫の観点からはかなり安心できる状況と思われますが、デルタ株やミュー株などだともっと高くないと安心できないという報道もありました。専門家がどう判断するのか知りたいところですね。
ファイザーとモデルナ
先日のテレビニュースで、ワクチン接種後4か月後の重症化率について、ファイザーは接種後の9割強から7割程度に低下するが、モデルナは接種後の9割強から低下しないということが言われていて、あれっと思いました。
モデルナは副反応は強い代わりに、効果が持続するということですね。感染、発症防止の効果も調べれば見つかると思いますが、重症防止は最後の砦なので、こんなに差があるのに驚きました。
それならモデルナを使った大規模接種の方にすればよかったと思いますが、選択もしづらいので仕方がないが…。しかし、いまさら言われてもという感じです。
表のデータについて
首相官邸ホームページ「新型コロナワクチンについて」で公表されているデータから計算しました。データは医療従事者を含んでいます。
●接種率の計算について
「接種率」は、接種回数を分子とし、分母については、「全体」に関しては、全人口(127,138,033人)を、「高齢者」に関しては、65歳以上の人口(35,486,339人)を用いている(データは令和2年1月1日現在の住民基本台帳から)。(首相官邸ホームページの「詳細はこちら」より引用。)
64歳以下の人口は上記から計算して91,651,694人としました。
なお、9月1日発表から政府のデータが令和3年1月現在の住民基本台帳に変わっていますので変更しました。
👇 記事掲載の趣旨
コロナウィルスの「ワクチン接種率」は国民全体と65歳以上だけ発表
ワクチンが不足しているとの報道はありますが、コロナワクチンの接種は総数1億回を超えて進んでおり、政府は国民全体の4割が8月末に2回目接種を完了するとしています。
ワクチン接種率については、今までの経緯から65歳以上の高齢者と国民全体の数字が政府やマスコミから発表されているところです。
64歳以下のワクチン接種率は重要
一方、社会経済活動の中心である64歳以下(65歳未満、0~64歳)の人の接種率はほとんど目にしませんが、次の理由で大変重要と考えます。
- 64歳以下の現役世代は社会経済活動の中心を担っており、活動量が多いため感染リスクが高い
- 今後集団免疫に向けて接種率を高める場合、社会経済活動の中心であるこの世代の接種率は目標値、実績値として重要
- 65歳以上の高齢者のワクチン接種率は既に2回目接種率は8割を超えているが、64歳以下のワクチン接種率は8月末でも2割程度の見込みで依然低い水準
- 先行した高齢者の接種率は極めて高い水準で国民全体の接種率を押し上げるため、国民全体の接種率だけを見ると過大評価、ミスリードをしてしまう
国民全体や高齢者の接種率は依然重要ですが、上記のとおり、64歳以下の接種率を把握していくことも極めて重要と考えます。
しかし、一部の地方公共団体を除き、政府、マスコミでほとんど発表していないので、個人的に推計して定期的に更新していく予定です。
必要に応じてご参照いただければ幸いです。
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