トランプが勝った。現政権に対する不満、特に経済、物価高に対する不満が原因と分析しているが、民主党、特にマイノリティ、フェミニズムに対する不満も背後にあるのでは?共産主義政権でもないのに、保守の受け皿が少ない日本はおかしな国である。
さて、歌謡曲の話題。
アレクサの選曲で、最近、内山田洋とクール・ファイブの曲が良く流れてくる。好きなグループだ。
クールファイブは歌謡曲の中でも独自の世界がある。ムード歌謡の範疇なのだが、ロス・プリモスとか東京ロマンチカのような、優男が雰囲気たっぷりに歌う従来のムード歌謡と違って、ボーカルの前川清の歌はとても男臭い。
ムード歌謡はジャズ、ラテン(インディオ)系統のグループが多いが、クールファイブはソウル、ブルース系だろうか。
ドスが効いているのは同時代の藤圭子の影響もあるのだろう。そう言えば元夫婦だ。
ヒット曲は数多いが自分は「愛の旅路を」と「逢わずに愛して」が好きでカラオケでよく歌った。クールファイブの曲は「長崎は今日も雨だった」を含めて長調の曲が多い。
「噂の女」「そして神戸」「東京砂漠」は短調の曲。短調の曲は迫力や凄みがあるが、長調のほうが気楽に聞きやすい。
最近よく聞くのが「西海ブルース」。この曲も長調の曲だ。元々デビュー曲になる予定だったのが、作者の了解が取れず急遽「長崎は今日も雨だった」に変わったらしい。
この曲は冒頭でメロディの音階が下がる。ムード歌謡には珍しいが印象的なメロディだ。歌詞はやや素人っぽく素朴だが、「九十九島の磯伝いにも真珠色した雨が降る」の歌詞に惹かれた。それをイメージして冒頭の下手な絵を書いてみた。
青江三奈の「恍惚のブルース」にも「ブルーシルクの雨が降り」「ブルーパールの霧が降り」という歌詞がある。時々ドキッとするような歌詞が出てくるから歌謡曲は侮れない。
長崎は好きな街で3、4回旅したことがある。思いがけぬ出会いもあった街だ。ただ関東圏の私には「西海」と言ってもイメージが湧かなかった。調べてみたら「西海国立公園」という国立公園があり、佐世保の九十九島や平戸島、生月島、五島列島といった島しょ部の沿岸区域が指定されているようだ。
西海国立公園 九十九島とは? – 九十九島ビジターセンター より引用
(長崎県には長崎、平戸のほか、雲仙天草や五島列島、九十九島もあり観光資源がとても多いことに改めて気づいた。)
平戸は2、3回訪れたことがあるので縁がないわけではなかったが、歌のイメージとしては九十九島近辺なのだろう。
ちなみに10年ほど前に行き先不明のミステリツアーで長崎方面に連れて行かれたことがあり、その時の宿泊先が巨大仏像があった「西海楽園」隣接のホテルだった。あれは西海市だったと思うが、「西海国立公園」とは別の場所のようでよそ者には何か紛らわしい。
話が横道にそれたが、クールファイブの歌を久しぶりに聞いて曲の良さ、前川清の歌の上手さを再認識した。
同世代の方、久しぶりの懐メロも良いですよ!