はじめに
スマホのインターネット接続は、携帯電話会社が用意している中継地点=APN(Access Point Name)に接続して行います。
楽天モバイルで購入した製品や、他社で購入した製品のうち楽天モバイルホームぺージ(Webサイト)で掲載している「楽天回線対応製品」は、自動的にインターネット接続が行われるのでAPNの設定をする必要はありません。
楽天回線対応製品(製品名)
楽天回線対応製品(検索)
一方、その他のSIMフリースマホやタブレットでは、楽天モバイルの動作保証対象外ではあるものの、楽天回線に接続して使える場合があり(全ての機能が使えないこともあります)、その場合はAPN設定が必要です。
この記事では、こうしたSIMフリースマホやタブレットの楽天モバイル回線のAPN設定について解説します。
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APNの設定が必要な具体的ケース
具体的にAPNを設定すべき製品にはどのようなものがあるのでしょうか。楽天モバイルが公開している「楽天回線対応製品」を見るとスマホではかなりの数のメーカーや製品が掲げられています。
スマホはメインの通信手段として使用することが多く、「楽天回線対応製品」を使用するのが無難ですが、その場合は自動的にAPNが設定されるため、自分でAPNを設定する場面はあまり多くはなさそうです。
一方、タブレット製品を見ると、例えばAndroidのSIMフリー製品で対応しているのはHuawei、Zenfoneの2種類だけで、他のタブレットは対象になっていません。
タブレットはもともとWiFi対応のみの製品が多く、外で使えるLTEの製品が少ないこともあり、楽天回線の対応製品が少ないものと思われます。このため、SIMフリーLTE対応のAndroidタブレットでHuawei、Zenfone以外の製品(例えば「中華」タブレットなど)を楽天回線で使用したい場合は、自分でAPN設定をする必要があります。
結局、外でタブレットをLTE回線につなぎ、サブで使用したい場合などに、手動で楽天回線のAPN設定をする必要が生じるものと想像されます。もしかしたら、知識が深いマニアの方はもっと利用されているのかもしれませんが…
なお、自分の場合は、楽天モバイルのデータ通信1年間無料キャンペーンの際に、低価格で購入したLTEのタブレットを使用しています。
このキャンペーンは2021年4月に終了しましたが、依然として楽天モバイルのメリットは大きく、特にデータ使用量が毎月かなり変動するような方は、従量制低料金である楽天モバイルのメリットが大きいと思われます。
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なお、iPhone、iPadについても、楽天モバイル以外から購入した手持ちの製品を使用する場合はAPNなどの設定が必要とされています。
お手持ちのiPhone・iPadで楽天回線を使用するための初期設定方法 | 各種製品の初期設定 | お客様サポート | 楽天モバイル
楽天回線が使える見込みのあるSIMフリースマホ、タブレット(バンドとは)
楽天回線やパートナー回線(au回線からのローミング)を使用するためには、製品が該当のバンド(Band,周波数帯)に対応している必要があります。製品が対応しているバンドは製品の仕様などに記載されています。
楽天回線が使用しているバンド(周波数帯)
パートナー回線の「Band18」は日本だけの周波数帯なので、中国製など海外製品では対応していない場合も多いのですが、 楽天回線対応の「Band3」は対応している製品も多く使用できる場合があります(この場合はパートナー回線は使用できません)。
バンドとはスマホなどからインターネットにつなぐ電波の周波数帯のことで、ITU世界無線通信会議で国ごとに割り当てられた周波数帯を国が事業者ごとに割り当てています。
周波数の数値が低いほど障害物に強く広いエリアをカバーできる反面、情報量が少なく速度は低速、逆に数値が大きいほど障害物に弱くカバーエリアは狭いが、情報量は多く高速で送れる特長があります。
現在主流の4G(Generation)LTEで使われている電波は「プラチナバンド」と呼ばれる700M~900MHzの周波数帯と、「主要バンド」として使われる1.5G~3.5GHz帯。
次世代通信規格で実用化されている5Gは「サブ6」と呼ばれる3.7GHz帯と4.5GHz帯、「ミリ波」と呼ばれる28GHz帯が割り当てられています。このため、5Gは4Gよりはるかに多くの情報量を送れることになります。
4Gのバンドは、携帯キャリアがもつLTE回線FDD-LTE(Frequency Division Duplex Long Term Evolution)と無線通信から発展したWimaxなどのTD-LTE
(Time Division Long Term Evolution)がありますが、一般的に「LTE」と言えば、FDD-LTEを指します。
LTEで使用できるバンド(周波数帯)ごとに番号が解けられていて、例えば「Band1」はNTTドコモ、au、ソフトバンクに割り当てられている2GHz帯(1920MHz~1980MHz/2110MHz~2170MHz)のことです。
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楽天モバイルのAPN設定の方法
前置きが長くなりすみません。具体的なAPN設定方法は次のとおりです。
「楽天回線対応製品」以外のAndroidスマホ・タブレット
「設定」メニューから
「ネットワークとインターネット」を選択しクリック
「モバイルネットワーク」を選択しクリック
「詳細設定」を選択しクリック
「APN」の画面上の+をクリック
「アクセスポイントの編集画面」の項目に該当の文字を入力、入力後に右上メニューから「保存」をクリックして入力内容を保存
以上です。
※ 機種により名称等が若干異なります。
楽天モバイルのAPN情報(「アクセスポイントの編集」画面で入力)
楽天モバイルホームページより引用
(注意)
1. MCC、MNCは既に表示されていることがあります。
2. APNタイプの「default,supl」は「.」でなく「,」なので注意してください。
3. 最後の「PDPタイプ」の項目が画面にない場合は入力しなくても大丈夫です。
自分も低価格のLTEタブレットをサブで持っており、以上の内容で設定しました。SIMを入れた段階で回線を「Rakuten」と認識し、アンテナが立っていましたが、繋がらず、APN情報を入力して回線がつながりました。
手持ち(楽天モバイル以外で購入した製品)のiPhone、iPadの設定
iPhoneの場合
以上です。
iPadについては下記サイトを参照してください。
お手持ちのiPhone・iPadで楽天回線を使用するための初期設定方法 | 各種製品の初期設定 | お客様サポート | 楽天モバイル
楽天回線のBandとAPNの設定 まとめ
お読みいただきありがとうございました。
「楽天回線対応製品」以外のAndroidスマホ・タブレットと、手持ち(楽天モバイル以外での購入)のiPhone、iPadについて、APNの設定と、楽天回線のバンドについて解説させていただきました。
楽天モバイルは、最安レベルの従量制の料金設定や国内通話無料の特長があり、とても割安な通信会社です。
楽天モバイルを利用される方は製品セットで購入される方が大半だと思いますか、手持ちのスマホで「楽天回線対応製品」以外の場合でも、記事に書いたように楽天回線のバンドと合う製品は、APNの設定をすれば使用できる場合があります。
様々な選択肢があるので、一度公式サイトもご確認いただき、お試しいただければ幸いです。
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