急に夏になった。
《緑が空の青さに輝いて部屋のカーテンと同じ色になっても》のキャンディーズよりも、はっぴいえんどの《ギンギンギラギラの夏なんです》の感じか。
梅雨明けはまだのようだが、こんな風に季節はある日突然代わるのだな。※今日明けたようですね
しかし、相変わらず出来の悪い小説のように混沌と月日が過ぎてゆき、灼ける日差しと冷房の涼しさだけが確かな実感なのだよ。
ふと思う。大雨にも陽射しに負けることなく立ち続ける樹々たちは人間より何百倍偉いのだと。
7月も半ば、おのれと見えない未来がもどかしい、そんな夏の日差しである。
蝉が鳴き始めた。