
東京知事選が20日に告示になったが、都内、特に区部のポスター掲示板の様子がひど過ぎて笑えない。

東京新聞記事より引用
「こりゃひどい」カオスなポスター掲示板、解消する方法あるの? 苦情1000件でも現状では打つ手なし:東京新聞 TOKYO Web
N党立花党首の相変わらずの奇手であるが、この人本当にこうした馬鹿げたことにすごい才能を持っているので、お笑い芸人や脚本家になっていたら良かったかもしれない。
30人近い立候補者も、N党候補者はポスターは貼らずに掲示板の枠を寄付金と称して売買する手法も、一般人が思いつかないアイデアであり、しかもアイデアにとどまらずちゃんと実行しているのだから並の人ではない。惜しいがこういう人は真面目にやってもうまくいかないのだろうな。
もともと選挙はある意味いかがわしいものだと思っているが、ここまでされるとお笑いでは済まない。実際身の回りで酷い掲示板を見せられる都民はどんなに不快だろうか。
あんな掲示板を見せられては、つばさやらドクター、桜井氏など個性的な他の候補者も霞んで見える。それって選挙妨害でしょう?!。
都知事選ポスター掲示板についてはN党だけでなく他候補者も「表現の自由」を謳って「ほぼ全裸」の女性写真を掲出したりしている。これは警察に注意され外したようだが、何にしても面白半分、炎上狙いの選挙活動が蔓延するとおかしな方、悪い方に軽薄な人たちは流されていくようだ。
全裸写真の女性も、N党枠にポスターを貼った女性もネットニュースで話題になっており、これらも明らかに炎上狙いだろう。
全裸写真はわいせつなものとして条例違反で取り締まれるようだが、ポスター枠の売買については公的機関の対応はどうなのか。
官房長官が掲示板は候補者ポスター以外のものを掲示するものではないというようなことを話していた。公職選挙法ではポスター内容の禁止、制限は規定していないが、だからといってなんでも許されるというものではあるまい。
控えめに見ても、ポスター枠を売買したり、候補者以外の人が使うのは明らかに選挙掲示版の使用目的を逸脱しているから、選挙管理委員会などから撤去の命令はできるのではないか。
ただ、立花氏がずる賢いのは、枠を売って貼られたポスターはN党のポスターらしきものもあるので、「内容は選挙ポスターだ。ポスター内容と貼る権利を譲渡したに過ぎない、何が悪い!」と強弁できる。そうなると法廷闘争にもなり、それこそ立花氏の思うつぼだろう。
だから、やはり選挙期間中は対応できず、別途法整備を行うことになるのだろうか。
ところで昨年の神奈川県知事選挙の時は投票したい候補者の選択肢皆無でポスター掲示板も淋しく、今や立花氏と敵対している選挙女子48党の大津氏のポスターも貼られているなど違和感が著しかった。だが、今回の都知事選ポスター掲示板の騒ぎは、それ以上の虚しさを感じる。
ただ、ポスターは所詮枝葉末節の話で、誰を選ぶかこそが問題だ。現実には赤いきつねか緑のたぬきの人しか選択肢がないシラケた選挙だが、せめて都民の方は賢明な判断を下してほしい。