keepr’s diary(本&モノ&くらし)

ネット、読書、音楽、散歩、最近はイラストが趣味のおじさんです。趣味、商品、暮らしの疑問、感想を思いつくまま綴ります。

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【仏像画】十一面観音菩薩立像(室生寺寳物殿)の線画



奈良県宇陀市にある「女人高野」室生寺には二度訪れたことがある。一度目は高校の修学旅行の時だ。

当時住んでいた地域では高校の修学旅行は九州一周というのが定番だったが、自分の通っていた高校は京都、奈良で他校とは少し変わっていた。

 

中学の修学旅行も関西方面だったので内心がっかりした。しかし、日程が一週間と余裕があったから、清水寺東大寺興福寺法隆寺といった定番の寺院のほか、銀閣寺、龍安寺苔寺や紅葉名所の神護寺など修学旅行ではなかなか行かないような寺院にも足を伸ばした記憶がある。

その中に室生寺も入っていたと思う。そう言えば、グループごとの自由行動では、さらに知る人ぞ知るという秋篠寺も訪れた(蛇足だが、当時は関東にはまだ繁殖していなかったキリンソウ(ブタクサ)が寺の近くの野原に咲いていて、きれいな花だと思い写真を撮った記憶がある)。

 

二度目に訪れたのは大阪に勤務していた二十年余り前のこと。その数年前の台風で損壊した五重塔の修理、再建が終わった頃だ。「女人高野」と呼ばれる寺のこじんまりとした塔や密教的な雰囲気の仏像をもう一度見たいと思い大阪から電車とバスを乗り継いで参拝した。

境内は思っていたとおりこじんまりと落ち着いた佇まいだった。目当ての仏像は密教大日如来像だと思いこんでいたが、実際は当時金堂(現在は寳物殿に安置)にあったこの十一面観音菩薩立像だったようだ。仏像らしくない風貌なので、神秘的な大日如来像と思い込んでいたのだろう。

 

本当に、女性的というよりも、こどものようなあどけなさを感じさせる観音様だ。女人高野の寺にふさわしい大好きな仏像である。
御仏と寶物 - 女人高野 室生寺

 

線画はこちらの画像から描かせていただいた。
http://yamatoji88.jp/juichimenkannon_murouji十一面観音菩薩立像/室生寺 - 大和路秀麗 八十八面観音巡礼

 

南無十一面観世音菩薩

真言】 おん ろけいじんばら きりく (そわか)
(または)おん まか きゃろにきゃ そわか

 

✅十一面観音菩薩立像の功徳(ご利益)とされること

《十種勝利》

  • 離諸疾病(あらゆる病気にかからない)
  • 一切如來攝受(一切の如来に受け入れられる)
  • 任運獲得金銀財寶諸穀麥等(金銀財宝や食物などに不自由しない)
  • 一切怨敵不能沮壞(一切の怨敵から害を受けない)
  • 國王王子在於王宮先言慰問(国王や王子が王宮で慰労してくれる)
  • 不被毒藥蠱毒。寒熱等病皆不著身(毒薬や虫の毒、悪寒や発熱等のす病状に毒されない)
  • 一切刀杖所不能害(一切の凶器によって害を受けない)
  • 不能溺(溺死しない)
  • 不能燒(焼死しない)
  • 不非命中夭(不慮の事故で死なない)


《四種功德》

  • 臨命終時得見如來(臨終の際に如来とまみえる)
  • 不生於惡趣(悪趣、すなわち地獄・餓鬼・畜生に生まれ変わらない)
  • 不非命終(早死にしない)
  • 從此世界得生極樂國土(極楽浄土に生まれ変わる)

 

「十一面観世音菩薩随願即得陀羅尼経」によれば、ご真言「おん まか きゃろにきゃ そわか」を一日108回欠かさずに唱えるとこれらの功徳を得られるとされる。

十一面観世音菩薩随願即得陀羅尼経 - Wikipedia

 

法事などでよく読まれる「法華経」の「観音経普門品偈(世尊偈)」というお経では、観音さまの功徳について「念彼観音力〜」として数々の功徳が語られるが、「十一面観世音菩薩随願即得陀羅尼経」はこれを簡潔にして、来世の功徳まで加えたようである。

⇩「観音経普門品偈(世尊偈)」についてはこちらが詳しい。
観音経 全文 現代語訳|明石の禅寺 大蔵院

 

⇩ 線を強めにしたバージョンです

 





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