keepr’s diary(本&モノ&くらし)

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【仏像画】薬師如来立像(唐招提寺新宝蔵、復元模刻より)

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仏像が好きで、優しげで様々な願いを叶えてくれそうな「観世音菩薩」、極楽往生を約束してくれる阿弥陀如来密教の根本仏で不可思議な力のありそうな大日如来などをよく観る。

特に仏像で一番ポピュラーで聖観音、十一面観音、千手観音などと変化が多い観世音菩薩像と、極楽往生に特化している阿弥陀如来像が好みだ。


最近、薬師如来も気になっている。薬師、病気を治す仏さまなのだからありがたい。病気だけでなく、現世の苦しみ全てを解決してくれるとされている。

如来には釈迦如来阿弥陀如来大日如来(盧遮那仏)、薬師如来があり、みな悟りを開いた如来さまだから、全能でこの世もあの世も全てのの苦しみを癒やしてくれるはずで、ご利益にも差はないと思うのだが、違いがあるのは庶民に分かりやすくするための方便なのだろう。


自分のイメージでは、釈迦如来は悟りを開く道を示し、薬師如来は病気平癒など現世のご利益を与え、大日如来は呪術的な願望達成、阿弥陀如来は極楽浄土の成仏を導いてくれる仏様だ。

阿弥陀如来は現世利益を説かないが、来世の極楽往生を拠り所に現世の苦痛に負けない生き方を導く。自分としては阿弥陀如来が一番しっくり来るが、四態様の如来は、仏教に限らず宗教の性格を示すようで面白い。


冒頭に描いた薬師如来立像は唐招提寺の新宝蔵に収められている仏像(奈良時代、木造)で、実物は腕が欠損しているが、こちら 薬師如来立像模刻 - 仏像・肖像の制作、修復の制作実績 | 【公式】仏像彫刻・修復家 宮木菜月 の復元模刻を参考にさせていただいた。後の時代に造られた薬師如来像は左手に薬壺を持っているが、この時代のものはないようだ。

新宝蔵 | 伽藍と名宝 | 唐招提寺

唐の様式らしいどっしりとした安定感、重量感のある仏像である。


なお、唐招提寺にはほかに金堂に安置されている薬師如来立像(平安初期、木心乾漆)もある。

金堂 | 伽藍と名宝 | 唐招提寺

 

真言】おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

 

 

 

 

 

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