コロナウィルス感染症の5類相当への変更が政府で検討され、早ければこの春にも変更されるとのニュースがあった。
政府が、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけを5類に移行した場合、屋内でのマスク着用を原則不要とする方向で調整を進めていることがわかりました。
政府関係者によりますと、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけを現在の「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行することにあわせて、屋内でのマスク着用を原則不要とする方向で調整が進められているということです。
マスク着用を求める対象は、発熱などの症状がある人や、感染予防の必要がある人などに限定する案が浮上しています。
岸田総理大臣は20日にも関係閣僚と協議する見通しです。
屋内でのマスク着用を原則不要とする方向で調整 「5類」に移行なら 政府(日テレNEWS) - Yahoo!ニュース
過去最高の死者が出ているこの時期に変更するのがいいのか、正直、不安。
特に、室内でのマスク着用不要論が出ているとの報道にはドキッとした。多分人により反応は様々だとは思うのだが、少なくとも「屋内でのマスク着用を原則不要」という言葉は誤解を招くのでは…。
これを聞いて、もう屋内でもマスクはしなくて良い、と思う人も少なからずいらっしゃるだろう。
以下は高齢者である自分の感想。
日本ではマスク着用は義務ではなく推奨。コロナを5類相当に変更しても医学的に推奨が変わる訳ではないだろう。医学的に推奨すべきものを原則不要とするのはとても変だ。
また、マスク着用には自分の感染防止よりも、他人への感染を防ぐ効果の方が強いらしい。ある意味、思いやりの精神だが、「屋内でのマスク着用を原則不要」とアナウンスするのは、そんな良い習慣を壊すような気がする。
(百歩譲っても、「マスクの着用の積極的な推奨はやめる」くらいの言い方はできないのかしら。政府もマスコミも。)
「屋内でのマスク着用を原則不要」「マスクするのは自由ですよ」と言われても、リスクの高い人や高齢者は引き続きマスクをするのだろうが、比較的症状が軽いとされる若い人はマスクをしない人が増えるだろう。そうすると、マスク着用の最大効果である、他人への感染防止効果が低下してしまう。それって責任ある政府の言うことなのかしら。
個人的には、コロナを5類に変更しても、マスク着用については何も変える必要はないのでは?と思います。そんなこと勝手に決めるな!
SNSでは、岸田首相が欧米を訪問して、他の首脳がしていないのに自分だけマスクをしていたことが嫌だったから、という穿った見方もある。まさかそんなことはないだろうが、欧米とは習慣、医療体制、受診体制が違うので、右にならえすることもない。
マスク着用を含めて、5類への変更は、医療、社会全体を俯瞰して検討すべき事項なのに、どうも細切れの情報だけ伝わって来るようで、大丈夫かな?検討が十分かな?と不安が大きい。きちんとした検討と説明をしてほしいな!
【追記】⇩同感です。
マスク不要の議論には重大な誤解があるようなので、あらためて確認しておきますが、そもそもマスクは「うつらない」ためではなく「うつさない」ために着用するものです。あなたにとっては不要でも、他人の感染予防のためには必要です。したい人だけがしようというのも、公衆衛生の観点では間違いです。
— おじま紘平(東京都議会議員・練馬区) (@ojimakohei) 2023年1月21日