keepr’s diary(本&モノ&くらし)

ネット、読書、音楽、散歩、最近はイラストが趣味のおじさんです。趣味、商品、暮らしの疑問、感想を思いつくまま綴ります。

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【おすすめ】昭和の香りの男性整髪料。柳屋、バイタリス、MG5、ブラバス、マンダム、エロイカ、バルカンで青春を取り戻す


エロイカ ヘア-トニツク L 男性用 300mL [医薬部外品]

はじめに

昭和40年代から50年代、あるいは1960年代から1970年代に青春を過ごされた方。懐かしい昭和の香りの整髪料で若き日の情熱を取り戻しましょう。

 

1年少し前に、一度使ってみたかったカネボウ「バルカン」のヘアトニックを購入しました。思いのほか早く空になったので、今度は、昔同じ寮で車好きのMさんがつけていたカネボウエロイカ・バリアント」ヘアトニックを購入しました(生産が終わっている製品なのでネットで)。

昔の記憶どおり、漢方薬っぽい香りで気に入りました。懐古趣味ではないのですが、昔出来なかったことをやってみると、噛み合わなかった人生の歯車をひとつ噛み合わせたような、はめ忘れていたジグソーパズルのピースを一つ埋めたような感じがしました。

 

この記事では昭和の時代に販売が始まり、50年以上たった今でも売れ続けている信頼のロングセラーブランド、昔使った人には懐かしい男性整髪料、柳屋ヘアートニック、バイタリス、MG5、ブラバス、マンダム、エロイカ、バルカンを取り上げています。

 

ロングセラーの懐かしき整髪料たち

「柳屋ヘアートニック」(1952年発売)柳屋本店

1952年の発売で、メジャーな男性用ヘアトニックの中では、恐らく現存する最古の製品です。

テレビコマーシャルはフランキー堺(懐かしい!)が出演していたようです。「柳屋アットレー」も記憶にありますが、そちらは1963年の発売。自分の父親がつけていた「柳屋ポマード」はヘアトニックよりさらに前、1947年頃の発売のようです。

なお、この製品の発売当時は頭髪を毎日洗う習慣がなかったようですが、発売後は清涼感が好まれ風呂上がりの必需品になったとのこと。

時代とともに歩む ~柳屋の戦後復興と商品開発~ | 柳屋本店の歴史 |【柳屋本店】創業400周年 <柳屋本店>

 

 

「バイタリス」(1962年発売)ライオン

1960年代(昭和35年~45年)にVANなどのアイビーファッションが大流行し、男性の髪型も自然でソフトなアイビーカットが流行りました。この髪型に合う整髪料として登場したのが、今までのポマードやチックでなく、べたつかない「ヘアリキッド」でした。

最初に登場したのが米国で人気のあった「バイタリス」で、当時のライオン歯磨きから発売され、すぐ若者に浸透しました。CMでの特徴のある「バイタリス」のアクセントと、べたつかない整髪料というイメージは今でも記憶にあります。

⇩ こちら、「MG5」など資生堂男性化粧品の歴史について分かりやすくまとめられています。

資生堂 MG5 ニッポン・ロングセラー考 - COMZINE by nttコムウェア

 

 

「MG5」(1963年発売)資生堂

「バイタリス」に対抗して資生堂が発売した男性化粧品。製品の黒と銀のチェック柄を標榜した団次郎グレートデンの白黒のテレビコマーシャルが記憶に残ります。その後弟分として草刈正雄も登場しました。

 

 

「ブラバス」(1969年発売)資生堂

若者向けのMG5に対して、少し上の年代向けに発売した製品で、ロングセラー製品の中でも一番店頭に置いてある気がします。「柑橘系」という言葉を知らしめた製品かもしれません。

テレビCMでは草刈正雄渡辺貞夫が出演した「カリフォルニア・シャワー」のシリーズもありましたが、白石鈴雄(モデル、俳優)という方が肌にローションをすり込むCMがなぜか強く記憶に残っています。

 

 

「マンダム」(1970年発売)マンダム

丹頂チックなどで人気のあった丹頂株式会社が、資生堂のMG5の影響でシェアが低下し、倒産の危機にあった時の起死回生の商品でした。

当時人気絶頂だった映画俳優のチャールズ・ブロンソンを起用し、ジェリー・ウォーレスの「男の世界」の曲をバックに「う~ん、マンダム」とつぶやく、「男くささ」「男の体臭」を前面に押し出したCMで一気に人気商品になりました。今思うと、まだまだ男が強かった時代でしたね。

 

 

エロイカ」(1971年発売)カネボウ

カネボウが発売した男性化粧品。資生堂ブラバスの明るい米国西海岸風のイメージに対して、ヨーロッパ調の落ち着いた大人のイメージで惹きつけられました。大人っぽいイメージを好む人も若者も多く、固定ファンも多かったようです。

テレビCMでタレントを使っていた記憶はなく、商品そのものを映し出していたイメージ。黒い容器の通常の「エロイカ」のほかに、透明な深緑色の容器のバリアントも人気がありましたが、こちらは残念ながら現在は生産が終了しています(ネットなどではまだ在庫があるところも)。

バリアントの薄緑色の瓶からほのかに透ける緑色の光線がなんとも言えない。この容器は美術品です。

 

 

「バルカン」(1976年)カネボウ

バルカンはエロイカより高級な渋い大人のイメージの製品です。記憶しているテレビCMは灯ともし頃のヨーロッパの街、BGMはスメタナモルダウだったか。

今確認すると、バルカンのコマーシャルには、ウクライナが舞台の「ひまわり」にソフィアローレンともに主演をしたイタリアの著名な俳優マルチェロ・マストリヤンニが出演していたようです。凄いな。なるほど渋いわけです。

バルカンは「琥珀色」の色と香りで古き良き昭和の時代を思い出させてくれますね。

 

 

昭和の香りの男性整髪料。おわりに

現在、男性整髪料はスプレー式、ジェル式など多様な形や機能があり、時代の自然志向のためか無香料や微香性の製品が好まれています。

昭和に発売されたヘアトニックはそれぞれ個性的な香りで、今の若い人には「おじさんの香り」「香りがきつい」と避けられることもあり、成分についても新しい製品の方が自然で刺激が少ないものが使用されているようです。

 

しかし、この記事で取り上げた製品はどれも発売後50年以上売れ続けているロングセラー商品。これはものすごく貴重なことではないでしょうか。長く使われているので信頼でき、安心して使用できます。

 

香りが強めなことから、現役時代は避けていた方もいらっしゃるかもしれませんが、シニアになり、使いやすくなったのでは。年をとっても、新しいチャレンジはもちろん大事ですが、昭和の世代は当時の整髪料の香りで、若い時代の情熱を取り戻すこともできるかもしれませんね。

若い頃、興味はあったが使う機会のなかった整髪料があれば、今こそ試してみてはいかがでしょうか。

 

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