keepr’s diary(本&モノ&くらし)

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【コラム】元旦「ジョブチューン」のコンビニおにぎり試食拒否事件

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元旦のTBSテレビ番組「ジョブチューン」でコンビニのおにぎりの品定めをしていた料理人が、見ただけで試食を拒否して商品を酷評したという出来事があり、その料理人の店が食べログなどで炎上しているらしい。

ジョブチューンで小林幸司シェフが試食拒否で炎上…ファミリーマート社員は号泣、おにぎりの審査巡り大騒動に。画像あり | 今日の最新芸能ゴシップニュースサイト|芸トピ

 

以前も書いたことがあるのだが、この手の番組、特にジョブチューンが放送しているようなコンビニ、ファミレス、冷凍食品を、一流と言われるシェフ、料理人、評論家などが評価する番組は、何か違和感があり不愉快なのでチャンネルを変えることが多い(心の修業ができていませんが😥)。

keepr.hatenablog.com

 

こういう番組では、わざと辛口の評価をして視聴者の目を引こうとしたり、評価の振れ幅を大きくして、内容をドラマチックにしようとしているようで、制作側の狙いが透けて見える気がする。

 

コンビニ各社が、コストの制約の中で社内やおそらくモニターなどの評価も経て製品化した商品をボロくそに言われては、会社や担当者はきっとはらわたが煮え返る思いなのだろうが、そこは大人の対応なのか、或いは会社にメリットがあるようなシナリオになっていて、総合的にPRになるので、ひどい評価をされると分かっていても、会社側はこうした番組に出るのだろう。

 

だが、視聴者の方にはそんな事情もない。コンビニと「一流料理人」では、コスト、客層が全く違うのに、「一流」の目線で評価すること自体が不合理で違和感が大きい。仮にそれでも良しとしても、上から目線のひどい物言いには、いい気持ちになる人はないだろう。

 

SNSやヤフコメでも、自分と同じようなコメントが目立ち、ああ、感じることは同じだなと安心するが、コンビニと「一流料理人」をマラソンと100メートル走に例えて、マラソンの金メダリストでも100メートル走では遅いがそれを酷評するようなものと例えたコメントはとても解りやすかった。

 

的外れの番組構成やヤラセめいた評価が不快にさせて批判を生むのだが、視聴者が一番イヤなのは、自分が普段美味しいと思って食べている商品を貶されること(自分の好きな商品もそのように酷評されるかもしれないという恐れも含めて)ではないかと思う。

 

味覚は人それぞれ多種多様だし、一流料理人は料理を作るのはうまいとしても、人の料理の味を批評するのも一流だとは限るまい。

 

今回の試食拒否は論外であるが、視聴者の気持ちを考えて番組を作って欲しいものだ。この種の番組内容に対する批判はずっと前からあるのに、こうした番組がずっと続いていることも大変不思議だ。

 

 

後日談として、試食拒否をしたシェフでない別の料理人の店も誤解されてSNSで炎上し、テレビ局が「誹謗中傷」はやめてと訴えているが、あれ?コンビニや消費者を「誹謗中傷」したのはそもそも番組を作ったテレビ局の方ではないのかと思ってしまうのだ。

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