1 目薬を指す時に眼の中から薬が溢れてしまい、頬に垂れてティシュで拭き取るうことがよくあるのだが、顔をできるだけ水平にして、注意深く指すと、上手く行けば薬は溢れない。
多分、感情のコントロールも同じようなもので、少しだけ注意を払えば、後で不快な感情の吹きこぼしを拭うことも必要なくなる。
心を平穏に抑えることは難しいが、声を荒らげて怒ることを抑えることくらいはできそうだ。
2 何かの本に書いてあったが、怒りの感情を抑えるには、「〜すべき」ではなく「〜したらいいな」「〜なったらいいな」「きっと〜できる」という考え方に切り替えるのが良いらしい。たしかにそんな感じがする。
3 人が怒ったり恐れたりするのは、自分の身体・感情・プライドが傷つけられること、最終的に自分の生命が侵害されることを防ぐため。だから、本当に危険な場合はジタバタして命を守るのは当然だ。釈迦の言い伝えのように、自分の身体を虎に喰わせてまで慈悲の心を持つなど現実にはできることではない。
だが、変な想像力や被害妄想で、ことさら腹を立てるまでもない小さなことに苛立つことは、その後にかえって自分を傷つけてしまう。例えば、アレルギーやアナフィラキシーショックのようなものかもしれぬ。
4 以前、スリランカの高僧の書いた「怒らないこと」という本を読んだことがある。そこまでは行かないが、日常生活で多少でも心を荒立てないことはできそうだ。
さて、今まで、お仕着せでない年初の目標や誓いなどは立てたことはないのだが、今年は「怒らないこと」にしようと思う。いや、今年と言わずこれから当分。難しそうではあるが。