NHKの朝ドラは「あまちゃん」は当時AKB48が好きだったので、そのパロディが面白く毎回見ていたが、あとは妻が見ているのを一緒に見る程度で、前作の「おかえりモネ」も、清原果耶はやはり前半の前髪を下ろした髪型が良かったなどと感じる程度だったが、「カムカムエブリバディ」は途中からすごく楽しみになった。
もともと、主演①の上白石萌音の芋くささが好きだったが、このドラマが好きになったのは劇中の英語放送の歌が面白く、これってすごく英語の歌の歌い方の練習になるなあ、と感心したことがきっかけだ。
100年3代の女性の人生を描くストーリーが、丁度いい、適度なテンポになっていて、とかく朝ドラにありがちな、なかなか話が進まなかったり、逆に急に時代を飛ばしてナレーションだけになったりすることがないのが良い。
特に前作「おかえりモネ」は話の期間が短いドラマだったので、それと対照的で時の流れが際立っているのかも知れない。
今日(12/8)は、安子がロバートと出会い初めて英語で話したり、喫茶店マスターが教える進駐軍のジャズや豊かな暮らし、雉真家のお手伝い雪衣の意味深な言葉があったりと、見ごたえがあった。
興味深かったのは、マスター定一が「飲まずにやってられるかよ…」と息子を殺したかもしれない米軍に、ジャズミュージシャンの斡旋をしていることを嘆いていたのとは対照的に、家族も夫も殺された安子が、どんな国にも行けてどんな音楽も聴けるようにと、米国にさほどの嫌悪を持たない描写があり、今後、子供を置いて渡米するとされる、安子のこれからを暗示しているように感じた。
雪衣の「二人がここに来たときにわかりました。安子さんはるいさんを女手一つで育てるのを諦め、雉真の家に返すと決めたんだと思います」というセリフが意味深、意地が悪いとネットを騒がしているが、もし、安子がるいを残して渡米するなら、世話をするのは今のところ雪衣しかいない。雪衣が思いを寄せる義弟と結婚して、るいの育ての親になるような気もするのであるが、いかがなものか…
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