keepr’s diary(本&モノ&くらし)

ネット、読書、音楽、散歩、最近はイラストが趣味のおじさんです。趣味、商品、暮らしの疑問、感想を思いつくまま綴ります。

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【コロナウィルス】中等症1の自宅療養(入院制限)について2〜 違和感の理由

news.yahoo.co.jp

政府の迷走がまた始まった。菅義偉首相は新型コロナウイルスの急増地域では、入院を重症患者や重症化リスクの高い患者に制限し、自宅療養を基本とする方針をまとめた。しかし「重症になってから入院させては手遅れ」「自宅で症状が急変したら、誰が判断するのか」など、国民の猛烈な反発を招いている。与党からも撤回の要求が出る一方、菅首相は撤回しない姿勢をみせているが、医療現場からはこの方針に対し厳しい声が上がっている。(8/5 Yahooニュース、AERAdot. より)

 

keepr.hatenablog.com

 

 

ようやく新聞、ネットなどで、この方針の怖さが理解され、批判が強まっている。この入院制限が発表された当初から大変違和感があり、なぜなのかを改めて考えてみた。

 

  1. 内容が患者無視でひどい
  2. 準備不足がひどい
  3. 医師、保健所の負担がひどい
  4. 決め方がひどい
  5. 発表の仕方がひどい
  6. 説明がひどい
  7. 内容が思いつきでいい加減

 

内容が患者無視でひどい

従来から自宅療養には診察、薬が出ない。例え診察、薬の提供があったとしても、患者、特に中等症の人の苦痛、死亡の危険は増えるのに、今後も診察、薬の提供は極めて難しい。患者の不安、苦痛や危険は計り知れないでしょ。(批判があったので、中等症は入院ということ担ったようだが、お粗末)

 

準備不足がひどい

 報道によれば、この施策は専門家、医療関係者、自治体(多分東京都以外)への事前調整は何もされていない。与党すらも根回しされていない。

 

自宅療養での診察、薬の提供も検討すらされず、「オンライン診察」という棚ぼたの言い訳しかしていない。少しでも真面目に検討するなら、自宅療養者への医療提供、保健所、医療関係者の負担をどのように軽減するかの具体策の検討・実施が必要なのに、恐らく何も検討されていないよ。

 

保健所、医療関係者の負担がひどい

 公的なPCR検査、感染者への連絡、入院の判断、入院先の調整、自宅・ホテル療養者との定期連絡など現在でもバンクしている保健所の業務が更に逼迫するだけでしょう。

 

仮に自宅療養者への医師の往診を行うとしたら、医師、看護師に多大な手間、時間がかかり、他の診療を止めないと、現実的には不可能だよ。往診の診療報酬を上げると言っているが、それで対応できると判断する脳天気さには開いた口が塞がらない。オンライン診察を言い訳のように言っているが、オンライン診療の限界や現在の普及度合いから、現実に機能するとは考えられない。

 

決め方がひどい

 尾身先生も聞いていない。法的に分科会や専門家会議に諮るかどうか定かではないが、少なくとも命に関わるという事の重大さからは相談すべき内容だろう。国会での議論も必要かもしれない。しかし、結局五大臣会合で知識や判断力がなく、独善、こだわりが多い首相が決めている。国民の命はおもちゃじゃないよ。

 

発表の仕方がひどい

5大臣会合での首相のコメントを流しているだけで発表の文書もないようだ。内容からして、記者会見が必要(例によって内容が何もないにしても)。少なくとも尾身先生など専門家の同席は必須だろう。相談していないのだからできるはずもないが…

 

説明がひどい

そんな状況だから当然詳しい説明ができない。首相では説明能力がない。また、この方針が緊急避難的な対応ならば、方針変更でなく、やむを得ない一時的措置とするべきだろ。ワクチン接種は10月、11月にほぼ完了すると考えているならば、余計そうすべきだった。

その後、厚労大臣がいろいろ言い訳して内容も若干変わっているが、内容がお粗末過ぎる。

 

内容が思いつきでいい加減

上のとおりで、専門家の意見も聞かず、自宅療養にするなら、必ず準備しておくべき診察、薬について何も考えていない。本当に小学生でももう少しましだろう。唐突感もひどい。

 

書いているうちにますます腹が立ってきたので、これくらいにしておく。

 

家人の言うには、これだけ感染者が増えていて、ベッドは限られているので仕方ないのではと。

 

そういう受け止めの人も多いのだろうな。マスコミも最初はそんな感じだった。

 

でもね、そもそも自宅療養って診察も薬もでないんだよ。そのことを知らない人が多すぎる。その上で更に、息が苦しく、肺炎になっているかもしれない人に入院するなと医者でもないのに言ってるんだぞ。

 

具合が悪くなったら、すぐに入院できるようにする?今でも電話が繋がらない、救急車を呼んで入院先が決まらない現実をみて言ってるのかな?

 

症状に応じた診療が受けられるようにする?要するに、症状が軽く、リスクの少ない人の入院を少し制限して、より重症の人が入院できるようにすると言いたいのだろう。それは、この現状では仕方がないし、認める。

 

でも、いきなり「自宅療養が基本」などど180度の方針転換をするのは、大間違い。大規模な療養施設を作る、ベット数を増やすなど、現状でできる限りの努力をして、対応するのが基本だろう。

 

慌てふためいて作った対策にしか見えないし、命の問題なのに現実と向き合って検討、準備も全くしてくれていない

 

首相の誤った信念、こだわり、判断から生まれた今までの度重なる失敗のツケを、国民に負わせるな。いい加減にしてほしい。

 

付け加えると、この件で専門家の意見を聞きたかったのだが、オリンピック放送ばかりで、なかなかニュース、ワイドショーをやっておらず聞けなかった。そのため国民にこの方針の問題点が伝わらなかった。のんびりオリンピック放送をしている場合じゃないのに。

 

結局、オリンピックそのものより、過剰なオリンピック放送の方が有害で、国民に正しい情報を与える障害になっているのでは、とも思ってしまった。

 


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