ここ1週間ほどの全国的な感染爆発には恐怖をおぼえますが、昨夜のネット記事を見て驚きました。菅首相がコロナウイルス感染者の入院について、中等症Ⅰまでは自宅療養にするよう方針を改めたとのこと。
新型コロナウイルスの医療提供体制をめぐり、菅総理大臣は、関係閣僚会議で、重症患者や重症化リスクの高い人には、必要な病床を確保するとともに、それ以外の人は、自宅療養を基本とし、症状が悪化すれば、すぐに入院できる体制を整備する考えを示しました。(NHKニュースより引用)
何故か新聞記事やネットでもさほど取り上げられていない。方針の変更の影響について記者の想像力が乏しいのかもしれません。
先日、コロナの自宅療養は外出も診察も薬ももらえず、大変辛いと書いたばかりですが、追い打ちであり絶望と怒りと言うか…
Twitterでは、
との情報。
私のコロナ対策本部医療班の担当者への確認。
— 小西ひろゆき (参議院議員) (@konishihiroyuki) 2021年8月2日
・ 厚労省基準で「酸素投与が必要」の「中等症Ⅱ」は「重症化リスク」として引き続き入院対象。
・ 厚労省基準で「呼吸困難・肺炎所見、入院の上で慎重に観察」の「中等症Ⅰ」以下は自宅療養に変更する
※厚労省基準(p.32)https://t.co/EdW99DgFSl https://t.co/Ux1MfFRPtg
要するに、従来、入院して慎重に経過観察するとしていた、呼吸困難で肺炎という症状の「中等症Ⅰ」と「軽症」、そして「無症状」の人は自宅療養になるということ。
コロナでの軽症、中等症、重症は言葉より一段階重いもので、中等症Ⅱは酸素吸入器が必要なレベルです。
NHKニュースより引用
菅首相は、リモート診療を充実するとか、症状が悪くなった場合は入院できるようにすると発言していますが、リモート診療や往診をしてくれる先生は、今のところ数が少なく、救急車を読んでも長時間入院先が決まらない現状では、あまり期待できません。
結局、肺炎を起こし、呼吸困難で苦しく重い症状であっても、酸素吸入器をつけるほどでなければ、自宅で待機しなさい、入院させません、ということになります。自宅療養ではなかなか診察を受けられないので薬も飲めません。
呼吸困難、高熱なのにパブロンを飲むしかないという信じがたい地獄になります。
厚生労働省資料より引用
仮に、この入院方針の変更が必要だったとしても、自宅療養で診察や薬がもらえるような対策が必要だと思いますが、オンライン診療のほかは何も触れていないので、あまり検討はされていないのでしょう。
この入院制限で、入院者数は少なくなるので、発表される入院者数は少なくなります。ですが、自宅療養で大変な苦痛、命の危険を感じる患者が多数発生することになります。
この記事を書いていて、暗ーい気持ちになってしまいました。
筆者はおかげさまでワクチン2回接種を完了しているので、リスクは減っていますが、デルタ=インド株は怖いし、65歳未満の人は8月末になっても接種率はまだ2割しかない見込みです。
結局、自衛するしかないということになります。感染爆発、医療崩壊、みなさま、今まで以上にお気をつけて。
こんな状況になる前にできることはたくさんあったでしょう。この事態を招いた政権や都の度重なる失敗は決して忘れない…
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