紫陽花が咲き始めている。もう6月。紫陽花の花はなんだかとても季節感があって、今年も春から夏に移る季節になったのだなと感じてしまう。
さて、若い時に三島由紀夫の小説を大分読んでいて、もう一度読みたいとずっと思ってきたのだが、今日、Amazonで「豊穣の海」4巻を買った。
文庫本を買うことは10年以上なかった。
老眼で小さい活字は受け付けなくなり、もっぱらkindleで大きな活字にして読んでいるのである。
電子書籍はかさばらないし、活字が大きくできるし、読み終えたところからすぐ読み続けられる。何よりも大きな活字にできて、kindleならば画面が目に優しくていい。
1970年に亡くなった三島由紀夫の著作権は本来は2020年に無くなって、三島由紀夫の作品も今頃は青空文庫で読めていたはずなのに。
全部TPPのせい、発効して著作権が作者の死後50年から70年に延ばされてしまった。せっかくトランプがちゃぶ台をひっくり返してくれたのに、日本が調印するなんて余計なことをする。
一般の人はこうしたことを知っているのだろうか。何か物事が知らないところで決められて、後で事の重大さを知るのですね。
読書家の小さな楽しみを奪ったTPP。
三島の遺族の方がこれから電子書籍化を認めていただけるとも思えない。著作権が切れるまで、あと20年はとても待てないので、とうとう文庫本で買ってしまったのだ。
目が疲れそう。TPPに調印した人、お願いだから「ハズキルーペ」代を出してください。