社内研修を運営していて研修生から個人的に大事な用事があるので研修を一部休んでいいか聞かれた。
それほど大切な用事なら休んでいいよ、出席できなかった部分は後でフォローすると答えた。これは夢の中の話。
現実にそうした経験がありその時は基本的に研修は休んではダメという会社の方針があり、悩みながらダメだと言った。
恐らく夢の方が正解。たかが研修の一部を休んだところで大したことはないだろう。後でフォローしてあげればいいのだから。会社が休んではダメと言っていたのは、事大主義や1人認めるとそんな申し出が次々に出てくるという不安やアフターフォローが面倒だから。
でも、気がかりを抱えたまま出席しても身が入らないだろうし、研修って居眠りもすることも多いのだからそんな事大主義を振りかざす必要もない。権威主義なのだな、結局、社員をコントロールする自信がないから。
会社の中にいると正しい判断ができなかった。
ひとつの例え話。
方針や慣例に従わないと上から何か言われるから。人事の評価が下がり人事異動や給料が不利になるから。
中の人はそんなふうに、会社だとか、役所だとか集団の方針に従う。
それがはっきり間違いだとわかるのは、組織を離れ集団の呪縛を逃れてから。日本人はそうした服従精神が大きい。
だが、それではダメなのだろう。
特にいつもと違う危機的状況では。
だから、役所や自治体の事務方のみなさま。何とか委員会の「中の人」のみなさま。
正しいと思うのなら、少しだけでもいいのでハコの方針に逆らって仕事をしてみませんか。
「中の人」の誇りをもって。