練習で描いたら意外にリアルに描けたので…。
線香花火というと自分はお盆を連想する。花火をするのは夏で、家族が集まるのがお盆なのでそんなイメージがあるのだが、もうひとつ、さだまさし(グレープ)の曲の影響があるのかもしれない。
そのまま「線香花火」という題名の曲もあるが、自分は「ほおずき」や「精霊流し」の方を思い出した。
「いくつかの水たまりを残して 梅雨が駆け抜けてしまえば」と言う出だしの「ほおずき」は夏、縁日、花火を題材に「消えない花火があるなら欲しい」と別れを惜しむ。
「精霊流し」はまさに長崎の盆の行事の中で「線香花火が見えますか 空の上から」と亡き恋人(夫?)を偲ぶ。
夜の闇の中で、刹那、火の華がにぎやかにきらめき、火の玉が膨らんで落ちる。お盆の迎え火、送り火もそうだが、線香花火は日本人の季節感や死生観、無常観によく似合うのだ。