家族が貸してくれと言うのでしばらく使っていなかったSuicaを取り出したら、定期入れの端の革が破れていることに気づいた。
よく見ると他の部分もところどころ破れていて、元の革の色も分からないくらい黒光りしている。一体何十年使ったのかと呆れる。
替わりを探すが、好みの品が見つからない。ネットには似ている製品もあるが、毎日使うものだから、店で現物を見て買いたいのである。
地元の本屋さんの文具売り場で比較的好みに近い製品があった。今の製品を出して比べるとよく似ている気がする。革に刻まれた刻印を見ると、今の製品のおぼろげな刻印と同じ。仕様も全く同じである。
もう当然売っていないものと思っていたから、心の中で飛び跳ねてその場で購入した。
一方、使っていた定期入れはいつ、どこで購入したか気になった。
定期券を指でスライドできる形だから、昔の電磁式定期券を使っていた頃に買ったとすると、今のようなタッチ式のSuicaなどが出現する前か。Suicaが2001年、PASMOが2007年の登場なので、少なくとも2007年以前だったのではないか。
買った店が思い出せればもっと記憶をたどれるのだが、丈夫なものを買おうと思ったこと、その前は緑色の定期入れだったことくらいしか覚えていない。
買った店は、S駅前のキムラヤ、勤務先の近くにあったT産省などの役所の地下の売店、S区のデパート、あるいは地元のIドーのいずれかだったような気がする。もはや定かでないが、夢の中で思い出すことがあるかもしれない。
それにしても恐らく15年以上、よく今まで保ってくれたと思う。中身を入れ替え古い定期入れを広告の紙に包んでゴミ箱に入れた。
新しい定期入れは多分最後の定期入れになるだろうなと思った。
⇩ レイメイ藤井という日本の老舗オフィス用品メーカーのBLOOMSBURY(プルームスベリー)というブランドの製品です。本当に長持ちしました。