keepr’s diary(本&モノ&くらし)

ネット、読書、音楽、散歩、最近はイラストが趣味のおじさんです。趣味、商品、暮らしの疑問、感想を思いつくまま綴ります。

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【コラム】「キャンセル・カルチャー」

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今日は昨日から気温が10℃以上下がり、最高気温13度。冷たい青空に葉が落ちた箒のような欅の枝が広がる。明日はさらに寒いようだ。

 

さて。

今朝の朝日新聞天声人語」に、ヒットラーの所業に良いこともあるのかというテーマに対して学者が検証を行い、良いことは何もないとの結論だったこと、広島市長が教育勅語の一部を引用していることを批判し、右向けというと全員が右を向く時代は繰り返してはならないというようなことが書いてあった。

 

難しい問題だと思う。ヒットラーの数々の悪行や戦前日本の国民の不幸を考えると、すべてを否定したい気持ちも分かる。

 

ただ、ヒットラーにしても、日本の戦前の有り様にしても、ヒットラーは当時のドイツ国民が熱狂的に支持したし、戦前の日本にしてもすべてが押し付けでなく国民が支持した部分もあったろう。

 

すべてを否定することは簡単だが、それでは過去の反省に繋がらない。

何が良くて支持されたのか、何が間違っていたのか冷静に考えるべきと自分は思う。日本について言えば今の日本が失った文化もある。

 

アメリカでは19世紀に奴隷制を許容していたなどの理由で過去の偉人のすべてを否定し銅像を倒すような「キャンセル・カルチャー」の過激な動きがある。

 

天声人語で例に出したヒットラーや戦前の日本とは性格が異なるが、そうしたことを連想した。

 

「キャンセル・カルチャー」のヒステリックな動きは全体主義とは別の意味で怖い。冷静さが大切なのかと。

 

 

 

 

 

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