久しぶりに仏像の線画を描いてみた(書き方を変えたのでいまいちかも知れない)。
如意輪観音は観音様の化身の一つだが、物憂げな表情といい片膝を立てたポーズといい、自堕落な女性のような、『らしくない』不思議な仏像である。
調べるとインドのヴィシュヌ神が由来だとか。ただヴィシュヌ神は創造の神さまで明るいイメージがあるので、如意輪観音のポーズは自分には破壊の神さまであるシバ神やその妻カーリー女神を連想させる。
(参考) 神話マニアが解説する観音菩薩|様々な化身を持つ救済者 | MP
さて、如意輪観音は、意のままに財宝や福徳をもたらす「如意宝珠」と三毒の煩悩を打ち砕く「法輪」を両手に持ち、人々をさまざまな悩みや苦しみから救い、あらゆる願いを叶えてくれるとされている。
このあたりは基本的に仏様は皆そうなのだが、如意輪観音は積極的に自ら助けてくれるらしく、その辺はヴィシュヌ神が様々に姿を変えて神々や人びとや助けてくれるのと似ているようだ(ここは個人的感想です)。
特に、良縁、縁結び、あるいは、出産や子育てに関する願い事が叶うと言われている。確かにあのポーズからもそんな功徳があるような気がする。
(参考) 如意輪観音真言
南無如意輪観世音菩薩
【真言】おん はんどま しんだまに じんばら うん
絵はこちらの写真から写させていただきました。
https://www.narahaku.go.jp/collection/1070-1.html