大滝詠一の曲「ペパーミント・ブルー」のイメージを描いてみた。
「ペパーミント・ブルー」はアルバム「EACH TIME」の一曲で、「カナリア諸島にて」とともに大好きな曲だ。
夏の別れを予感される切ない曲だが、歌詞(松本隆)の中の
風はペパーミント
ブルーのソーダが
指先に揺れている
の部分が特に好きだ。
この曲、耳で聴いて、
風は「ペパーミント・ブルー」の「空」に指先が揺れている
というふうに勘違いし、また、ペパーミント・ブルーの色(そんな色はない)をコバルトブルーと思い込んでいたのだが、そのイメージを未だに引きずっていて空の色は群青のままだ。
この曲については、ナンパした女の子に振られた歌という見方もあるようだが、自分は、「大事なこと僕は話し忘れてたよ」の歌詞から、別れを言い出せないでいる男性の心を歌った曲だと思っていた。
しかし、
抱きしめた両手から逃げる 灼きすぎて痛いわって
想い出の日々がグラスからはじけてる
というような言葉を見ると、夏に出会った二人が、何かのすれ違いから別れていく内容かな、と思った。
「風はペパーミント」なので、季節は夏でなく、風が気持ち良い秋の初めかもしれないな。
(文中敬称略)
アナザーバージョン