「やさしい写仏」(仏像画:濵田悠介)の画から、滋賀県にある向源寺・渡岸寺観音堂の十一面観音菩薩立像(国宝)の線画を模写させていただきました。プロの方の描いた仏像画は微細で美しいです。
この像は戦国時代浅井・朝倉と織田信長の戦に巻き込まれ、地中に埋めて難を逃れたとされる由緒ある仏像で、異国風の官能的な観音さまとして知られています。
国宝/十一面観世音立像 | 観音の里・高月 渡岸寺観音堂(向源寺)/公式ホームページ
「やさしい写仏」(仏像画:濵田悠介)
3月上旬に行われた東大寺二月堂のお水取り、修二会のご本尊も十一面観音(秘仏)であると、さだまさしさんが朝日新聞に寄稿した文章で知りました。修二会の行われている時期に画を完成させたかったのですが、体調が悪くなるなど機会を逸してこの時期になりました。
十一面観世音菩薩は頭上の11の顔で苦しむ人々を見つけ、多様な表情で人々をなだめ怒り励ましてくれる、十種勝利(現世利益)と四種果報(死後成仏)のご利益があるとされる仏様です。
様々な災難を逃れる、病気治癒、財福授与、勝利を得るなどのほか、延命、地獄に落ちない、極楽浄土に行けるなどのご利益があると言われています。
極楽浄土に導くのは阿弥陀如来だけではないのですね。
【真言】①おん ろけい じんばら きりく 、②おん まか きゃろにきゃ そわか
2種類あるようです。自分は「おん まか きゃろにきゃ そわか」 の方が馴染みがあります。
おん まか きゃろにきゃ そわか
ギスギスしない平和な現世になりますように。