6月末の猛暑の後の7月、8月の印象が乏しい。ニュースでもコロナと統一教会のことばかり。身の回りでは日々雑事はあるにしても、平板に時が流れていく。現実味のない何だかとても不思議な夏だ。
風呂から出ようと、風呂場のドアを開けて体を拭く時、なぜかいつもその瞬間に、自分の腕を前脚のように感じる。遺伝子の中の四つ足の動物だった頃の遠い記憶だろうか。みなさん、そんなことはありませんか。
お盆が明けた夕方、この夏始めてツクツクホウシのオーシーツクツク、オーシーツクツクの声を聞いた。ああ、お盆が明けると夏も終わりなのだなあと思った。何だかしみじみとそう感じたのだ。