散歩に行く途中の公園の芝生の中に大きな欅の木がある。夏の暑い日でも木陰に入ると風が涼しい。
木陰の風が心地よいのは何故なのだろうかと思う。燦々と降り注ぐ夏の陽射しを受け止め、1枚1枚の葉が呼吸して、すり抜ける風を心地よいものにしているのではなかろうか。生きている大きな樹の息吹だ。
調べてみると、植物は光合成で水蒸気を発散し、周囲の気温を下げるという。大樹の影や草原が涼しいのはそのためだろう。
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ところが、今は小さな街でも、地面はアスファルトだらけ。太陽光がギラギラと反射して輻射熱でやたらと熱い。むき出しの地面があるのは公園か、家の庭くらいになってしまい、植物も公園、街路樹、庭などで見られるだけだ。
地球温暖化対策で、化石燃料ばかり注目されていて、それは全くの間違いではないのだろうが、太陽光発電のソーラーを設置するため、田んぼや森を潰したりするのは少し違うのでないか。ソーラーパネルが地面を覆い尽くす風景は見た目も異様で禍々しい。
SDGsと言いながら、なにか方向、方法が間違っているような気がするのは自分だけだろうか。
森を増やす、もっと木を植える。気温を下げ二酸化炭素も吸収してくれる。昔の環境保護運動はそうした方向が強かったが、なぜか今はあまり言わない。
とはいえ、いくら言ってもこの流れは早々には変えられない。
せめて自分たちでできるのは庭に植物を植える、部屋に観葉植物を置くくらいだろうか。部屋の空気が多少は低く、爽やかになるかもしれない。
✅ 観葉植物