イントロダクション
格安スマホを使いたいけど、大手キャリアのスマホと違って何か不安。
なにが気にかかるのかな?
いろいろあるけれど、例えばスマホを亡くした時に、大手の会社だと、電話すれば探してくれるよね。
ふむふむ。そうじゃな。
格安スマホってどうなのかしら?そういうサービスは受けられないと聞いたことがあるけど。
なるほど、当然の不安じゃな。
確かに、格安スマホでは大手キャリアと違い、紛失した時の端末の探査、ロック、データ消去などのサポートを通信会社から受けられないのじゃ。
えー、じゃどうすればいいの?
端末の捜索、ロック、データ消去などを自分で行う必要がある。また、それができるよう、あらかじめ端末の設定をしておく必要もあるのじゃ。
えー!面倒ね…じゃ今までのままにしようかな。
そこは考え方次第じゃよ。大手の携帯会社も3月から料金がかなり安くなった。サポートを重視するなら、引き続き使用するという選択肢もあるじゃろう。
じゃが大手の引き下げに対応して格安スマホの料金もかなり安くなっている。大体大手の半分くらいじゃろうか。
そうなんだ!
さようじゃ。それにこのご時世で収入も減って少しでも出費を減らしたいという事情もある。
今まで同様格安スマホのメリットは大きいのじゃ。
でもやっぱり不安はあるなー。
それはそうじゃろ。それではまず、一番心配な、格安スマホを紛失した時にどうすればいいか、大手の会社とどういう点が違うのかなどを説明してみようかのう。
それと大手キャリアでも紛失した時に自分で行わなければいけないことは実は沢山あるのじゃ。
そうなんだ。それじゃ教えて、博士!
はじめに
スマホは紛失しないように注意するのが一番ですが、残念ながら、どんな人でも絶対紛失しないということはありえません。
そのため、リスク管理として、万が一紛失した時、何をしたらいいのか知っておく必要があります。
この記事では、格安スマホ(Android用)を紛失した時に何をしたらいいのか、大手の会社とどういう点が違うのか、などをまとめてみました。
ぜひ参考にしてください。
格安スマホ紛失時に行うこと
持ち物、身の回りの場所を探す、ベルを鳴らしててもスマホが見つからない時には、次のことを行う必要があります。
- スマホを探す
- 端末をロックする、
- データを消去する。
- 回線を中断、停止する
- クレジットカード会社、警察などへ連絡する。
図でまとめると次のとおりです。
それぞれについて説明します。
1 スマホを探す
「スマホを探す」については、docomo、au、SoftBank(大手キャリア3社)では、後述するように、スマホを探してくれたり、端末のロックをしてくれるサポートがありますが、大手キャリア3社以外ではY!mobileを除き、そうしたサービスはありません。
このため、自分で、googleアカウントの「デバイスを探す」から探します。
お持ちの別のスマホ、タブレット、パソコンから、対象のスマホがログインしているgoogleアカウントの「デバイスを探す」https://www.google.com/android/find?u=0 のページにアクセスして探します。
なお、このサービスを利用して、Android スマートフォンを検出、ロック、消去するには、スマートフォンが次の条件を満している必要があります。
- 電源がオンになっている
- Google アカウントにログインしている
- モバイルデータまたは Wi-Fi に接続している
- Google Play での表示がオンになっている
- 位置情報がオンになっている
- 「デバイスを探す」がオンになっている
紛失したスマートフォンで 2 段階認証プロセスを使用している場合は、バックアップ用電話番号またはバックアップ コードが必要です。
⇩詳しい説明はこちら
紛失した Android デバイスの位置の特定、ロック、データ消去を行う - Android ヘルプ
(別の記事で詳しく記載する予定です。)
上の条件を満たしていれば、google map上に端末の現在位置が表示されます。
(おなじカウントで複数の端末を持っている場合は該当の端末を選択します。)
⇩ パソコンで探す場合の画面
画面には
「音を鳴らす」のメニューもあり、マナーモードになっていても着信音を5分間鳴らせます。
これらを利用して端末の位置を特定します。
2 端末ロック
「デバイスを保護」のメニューで、デバイスをロックします。画面ロックの設定をしていなかった場合にも新たにロックを設定できます。
ロック画面上に連絡先の電話番号(探している端末以外の固定電話など)や拾った人へのメッセージも教示できる機能があるので、必要に応じて使用してください。
デバイスをロックしてもデバイスの位置は引き続き表示されます。
この操作を行うと対象端末の画面がすぐロック画面に切り替わり、メッセージと入力した電話番号への通話ボタンが表示されます(画面には電話番号は表示されません)。
⇩ 探しているスマホの画面
ただし、既に画面ロックを設定している人にとっては同じような内容なので、ロック自体は余り意味がありません。
メッセージの表示と拾った人から連絡してもらうためには有効な機能なのと、画面ロックを設定していなかった人にはこのタイミングでロック設定ができるので役に立つ機能です。
3 データ消去
不正使用される、機密情報を見られるなどの可能性が高い場合は最終手段として、「デバイスデータを消去」のメニューで端末のデータをすべて完全に消去することができます。
この機能を使った場合は端末の位置は表示されなくなり、発見するのは難しくなります。また、バックアップを取っていないとデータの復元もできません。
決断が難しいところですが、今後も発見することが難しいと考える場合や、スマホを悪用される、個人情報など機密情報流出のリスクが大きいと考える場合に使用してください。
「デバイスを探す」で見つからない場合、スマホを最後に使った時からの行動を振り返り、心当たりの場所を探したり、 訪問した場所、交通機関(駅)に問い合わせてみましょう。
それでも見つからない場合は、紛失したものとあきらめて、次のことを行います。
4 回線の中断、停止
無断で使われて高額の利用料を請求されたり、犯罪に悪用される恐れがあります。
使っている通信会社に連絡して、回線の中断、または停止を行います。電話でなくweb上の画面から手続きするケースが多いようです。
回線を止めると端末の探索や端末ロック、データ消去は行えなくなります。
5 クレジットカード会社、警察などへ連絡する。
金銭的な損失や個人情報の悪用を防止するため、スマホを利用した決済サービスの停止やSNS、メールのパスワード変更を行います。
また、見つかった場合に連絡してもらうほか、紛失したことの証拠とするため、警察に「遺失届」「盗難届」を出します。
①おサイフケータイ、バーコード決済などの機能停止手続き
モバイルSuicaや などのおサイフケータイ機能は、回線を止めても端末本体に残った情報から使える場合があります。
バーコード決済サービスは回線を止めると基本的には使えなくなりますが、併せて停止手続きをしましょう。
②クレジットカードの利用停止手続き
ネットショピングやスマホ決済でクレジットカード決済を利用している人は、登録しているクレジットカードの利用停止手続きが必要です(利用している方は多いですね。)
登録している全てのカードの手続きが必要です。必ず行ってください。
③SNS、メールのアカウントの削除、停止、パスワード変更
SNS、メールはなりすまして 利用され、最悪の場合、犯罪に利用される恐れがあります。
アカウントの削除は今後の使用を考えると判断に迷うので、一時停止ができるものは必要に応じて一時停止し、最低限パスワードの変更は行っておきましょう。
④警察に「遺失届」を提出
スマホを探すという目的のほか、クレジットカード会社などの損害補償のためにも必要になります。
⇩ 遺失届の様式例
最寄りの警察署、交番のほか、ネットでの受付を行っている地域もありますので、出来るだけ早く提出するようにしましょう。
以上のように、クレジットカード会社、警察などへの連絡については、手続き先が多く、緊急時にはあわててしまうので、普段から利用しているそれぞれのサービスと連絡先をリストアップしておくことをおすすめします。
参考:【比較】大手キャリアなどでのスマホ紛失時の対応
大手キャリアなどでスマホを紛失した場合の対応については次のとおりです。
大手キャリアの場合
大手キャリアのスマホを使用している場合は、サポートセンターに連絡すると、端末を探してくれたり、端末のロックをしてくれるサービスがあります(料金がかかる場合あり)また、専用のサイトでパソコンなどで自分で行う場合もあります。
また、上で述べたような、Googleアカウントの「デバイスを探す」から自力で探す方法も紹介しています。
ドコモ
盗難・紛失でお困りのとき | スマートフォン・携帯電話をご利用の方 | au
紛失・盗難にあったとき | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク
遠隔初期化サービス | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク
大手キャリアの場合も、対応の内容自体は上に述べたような自力で端末探索、ロック、データ消去を行う場合と大差はありません。
違っている点は、大手キャリアでは携帯の基地局への接続状況を追跡してくれるので、端末の位置情報がONになっていなくても追跡できる場合があるほか、電源が入っていなかったり、圏外で電波がでてなくても、電波が出ていた場所の履歴を確認できるなど、格安スマホにはないメリットがあります。
紛失時に自力で端末を探したり、ロック、データ消去を行うのはとても無理と考える方は、料金が高くてもサポートがある大手キャリアを選んだ方がいいかもしれません。
楽天モバイル、Y!mobileなどの低料金各社の場合
大手キャリア以外の楽天モバイルや大手キャリアの運営するY!mobile、UQモバイル、ahamo、povo、LINEMOといった低料金サービスでは、Y!mobile以外は位置検索サービスなどの提供はありません。Googleアカウントの位置検索ページへの誘導を行っている会社もあります。
楽天モバイル -位置検索サービスの提供はない。
紛失・盗難などによる利用停止・再開について | お客様サポート | 楽天モバイル
Y!mobile -オプションで位置検索、端末ロックのサービスあり(有料、事前申込み)
紛失・盗難にあったときは|困ったときは|サポート|Y!mobile - 格安SIM・スマホはワイモバイルで
UQモバイル -位置検索サービスの提供はない。2022.4.9追記→2021年9月以降の5G対応プランでは、オプションでサービスあり
故障・盗難・紛失│格安スマホ/SIMはUQ mobile(モバイル)【公式】
ahamo -位置検索サービスの提供はない。
povo-位置検索サービスの提供はない。
盗難・紛失でお困りのとき|新料金プラン「povo」誕生|au
LINEMO -位置検索サービスの提供はない。
盗難・紛失した場合、どうしたらいいですか?(SIMカード/eSIM再発行)|よくあるご質問(FAQ)|【公式】LINEMO - ラインモ
以上のように、Y!mobile以外の会社では、格安スマホの通信会社とサポートに大差はなく、紛失した場合は自力で探すことになります。
自回線を持っている、大手キャリアの子会社であるというイメージでサポートに期待されている方もいらっしゃると思われますが、Y!mobile以外の会社ではそうしたことはないので注意しましょう。
まとめ
お読みいただきありがとうございました。
スマホを紛失した時はあわてがちになるが、行うことは次のことじゃな。
- スマホを探す
- 端末をロックする、
- データを消去する。
- 回線を中断、停止する
- クレジットカード会社、警察などへ連絡する。
たくさんあるのね…
格安スマホと大手キャリアの違いは、「最初のスマホを探す、端末をロックする」をサポートしてくれるところじゃ。
データ消去については各社のサービスの中でも自分自身で行うことになる。
クレジットカード会社、警察などへの連絡については、どちらの場合も同じじゃ。自分で行う必要がある。
じゃから、紛失した時にやること全体では、格安スマホの場合に大手キャリアに比べてものすごく手間がかかるとは言えんな。
でも、少しでも楽な方がいいと考えるかも。
そう、そこはそれぞれの考え方次第じゃよ。
スマホ紛失は個人情報流出、金銭的な被害、犯罪に使われる恐れなど、リスクはとても大きいので、なくさないようにすること、これが第一じゃ。
それでも万が一紛失してしまった時はこの記事などを基に、おちついて行動することが肝心じゃな。
⇩ 格安スマホですが、紛失時の位置検索、端末ロックのサービスがあります。
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