お昼の「ひるおび!」で日本医科大学特任教授の北村義浩先生が東京都は自粛要請の効果もあり、感染者が減少傾向にあるが、神奈川県は全く減少しておらず、日本で一番危険。原因は観光、飲食などで人が集まったためではないか?とおっしゃっていました。
私は、前から神奈川県の感染者数が減らないこと、それがマスコミの話題にも上らないことに危機感を覚えていました。信頼できる専門家の北村先生が同じように見ていたことで、客観的に見てそういうことなのだ再確認しました。
下のグラフは昨日9/10までの日本全国と神奈川県の新規感染者の推移です。全国的にも感染者が減少傾向にある中で神奈川県だけが減る傾向にない、8月末からはむしろ微増ともいえる傾向にあります。
東京都も減少度合いが少ないものの明らかに傾向としては減少しており、昨日警戒ランクを一段引き下げたのですが、隣県の神奈川だけ、なぜこのような状況なのでしょうか。
神奈川県の感染者が減らない理由
コロナ対策で、他府県でしているのに神奈川県ではしていないことがあれば、それが原因であることが推測されます。
神奈川県の他府県と同様に8月上旬が新規感染者発生のピークでした。この時期の神奈川県の対応は、次のとおりです。
- 神奈川県警戒アラートを発動し、事業者に、感染防止対策を講じたうえで「感染防止対策取組書」と「LINEコロナお知らせシステム」を掲示すること。テレワークや時差出勤などの取り組みも徹底することを要請。(7月17日)
- 新規感染者数が100人を超えたことを契機に知事からメッセージ。(8月7日)
「M」マスクをしっかり着用してください。「A」アルコール消毒とか手洗いを徹底してください。「S」遮蔽物を挟む。「K」距離を取るソーシャルディスタンス。「MASK」の徹底を是非、よろしくお願いしたいと思います。
またお盆の帰省の時期になりますが、県内在住の皆さんは感染拡大エリアの人だと見られることを十分意識し、ご家族とじっくり相談して決断していただきたいと思います。
これだけです。
東京、大阪など感染者の多かった他府県のように、飲食店等の営業時間の短縮要請は行っておらず、語呂合わせの「MASK」など言われていますが、知事からのメッセージ性も弱い気がします。
時間短縮に係る感染拡大防止協力金実施概要(第648報)|東京都
推測すると、恐らく感染ピークの8月初めの時期に、他府県のような明確な自粛要請やメッセージを行わなかったことで、それ以降の減少時期にもはっきりした減少とならず、ずるずると感染が継続しているということだと思われます。
また、現在、神奈川県の中では横浜市の感染者が多くを占めていますが、大阪市よりも人口の多い横浜市にしては、あまり積極的な対策が感じられず、毎日の発表時間も遅いので、体制に問題があるのかもしれません。
神奈川県は、横浜港に停泊したクルーズ船への対応で、全国に先駆けてコロナウイルス対応を行った県です。
黒岩神奈川県知事、林横浜市長の適切な判断と対策を期待します。