「裏金議員」ってなんだっけ
総選挙を見据えてマスコミで「裏金議員」と言う言葉がよく使われている。
え~と、「裏金議員」ってなんだっけ。思い出そうとしてもモヤッとしているので確認してみる。
大雑把に言えば、自民党旧安倍派を中心に各議員のノルマを超えたパーティ券収入について、キックバックしたり議員が納入しなかったこと。またパーティー券収入やキックバックについて、派閥や各議員の政治資金収支報告書に記載していなかったことだっけ。20万円以下は記載しないで良かったこととの関係も何かあった気がするが。
では「裏金議員」とは何かというと、結局パーティー券収入のノルマを上回る部分の収支などを政治資金収支報告書に記載していなかった国会議員ということになるのだろうか。
キックバック自体が悪かったのか、法的に収支報告者に記載していなかったことが問題だったのかな?キックバック以外にもノルマ超過分を無断で自腹に入れていた議員もいたし、ほかにもいろいろな態様や金額の大小があった。今さら確認する気にもなれないが。
理解するのにはかなりややこしい内容だ。
レッテル貼りは公平な報道か?
決して好ましいことではないが、内容の軽重は議員ごとに様々なので、マスコミや野党が一言で「裏金議員」とレッテルを貼って一律に極悪人のように論じているのは何か違和感がある。NHKや読売新聞が「不記載議員」と言っているのはそんな意識があるからだろう。
各議員には政策、人柄、信条、実績など選挙で考慮すべきことがあるのに、ただ不記載問題のみで「失格」の烙印を押すような報道は冷静な対応なのだろうか。
この事件については、刑事事件、自民党内の処分が不十分という声はあるが一応終了している。
「裏金議員」と煽るのはそれらをもう一度有権者に判断せよと言っているようなものだが、自分を含めて有権者は結局ムードで投票するので正直冷静に判断できるものではない。
マスコミは「裏金議員」とレッテル貼りするよりも、もっと客観的な事実を報道すべきだと思う。
付け加えると、野党がこの問題を取り上げるのは選挙の戦術としてはもちろん良いのだが、国民の「安全安心」に関する切実な問題、国防、災害対策、中国の日本への侵食、闇バイト(トクリュウ)、半グレ、外国人犯罪、健康保険証の廃止など喫緊の問題を解決する手立てをもっと具体的に訴えないと政権交代は無理ではないか。
付け加えれば「裏金議員」というレッテル貼りは、人間の属性である男らしさ、女らしさなどを否定する人権、ジェンダー論などと相反する気もするのだが。
(暴論陳謝)
(参考)
1からわかる政治資金事件 立件は自民党安倍派・二階派・岸田派 野党は「裏金議員」と追及 政治倫理審査会 政倫審は? | NHK政治マガジン