昨朝の新聞に「カスハラ」という言葉が載っていたが変な語感である。
「カスタマーハラスメント」の略で不当な要求をする客という意味なのは知っているが、クレーマーという言葉のほうがずっとわかりやすい。何も「カス」という嫌な文字が入った言葉を使う必要はあるまい。
略さずに「カスタマーハラスメント」と記しても、客へのハラスメントなのか、客からのハラスメントなのか、客に関するハラスメントなのか甚だわかりにくい。
検索してみたら、この言葉は、
2018年3月、厚生労働省の有識者会議が、職場のパワーハラスメント対策に関する報告書で「顧客や取引先からの著しい迷惑行為」について啓発するため「『カスタマーハラスメント』や『クレーマーハラスメント』など特定の名前やその内容を浸透させることが有効」
と提言したのがきっかけらしいが、「クレーマー対策」といえばいいのに余計な提言をしたものだ。
近年、セクハラ、パワハラに加えてやたら「〇〇ハラ」と騒がしい。
上記記事によれば「カスハラ」以外にも「終わハラ」「エーハラ」「アカハラ」「アルハラ」「スメハラ」「ソーハラ」「ドクハラ」「パタハラ」「マタハラ」「モラハラ」「ロケハラ」などがあるようだ。
頭の悪い自分には訳が分からない。何でも「〇〇ハラ」を付ければいいというものではない。差別、人権と騒ぐ人たちやマスコミが、世の中には様々なハラスメントが横行していることを主張したいから使うのだろうが、こんなに安っぽく使われるとバカバカしさやいかがわしさを感じてしまうのは自分だけだろうか。
本当に困っている人は助けなければいけないが、重箱の隅をつつくようなツッコミは世の中を窮屈にするだけである。
いい加減に、偏ったフェミニズムやリベラルの洗脳と呪縛を解いてくれないかなぁ…