日本ではコロナウィルスCRT検査の数が僅少である中、市中感染状況を把握するには抗体検査が重要です。大阪、神戸、東京の病院・医療機関で抗体検査が行われ、陽性率が1%から6%という結果も出ていますが、サンプル数、属性等でまだまだ十分とは言えない状況。
先日厚労省から日赤の献血者の血液をサンプルに感染者の少ない東北、感染者の多い東京から各500人の抗体検査をして評価、5/1に発表するとの報道がありましたが、いまだ何の発表もありません。迅速な発表が望まれるところです。
※4/24毎日新聞「抗体検査結果、5月1日にも公表 東京と東北での献血活用」
さて、「BuzzFeed」に次のような記事があるのでご紹介します。とても客観的な内容なので、ぜひご一読ください。
記事では、最後に次のようなコメントを引用されてで締めくくり、これは全面的に同感です。
「確かに抗体がどのような意味を持つのかは全て解明されていません。それでも、検査に全く意味がないということではなく、科学者の知見や意見があるから各国やっているわけです。日本のようにPCR検査をしてもらえない人がたくさんいる国ではかえって抗体検査の意味が大きくなっているのでしょう」
実際のところ日本にどれぐらい感染者がいるの? 続々と出てくる抗体検査の結果の意味
感染した人の体内にできてウイルスと戦う「抗体」の有無を調べる「抗体検査」が広がり、日本でどれぐらい新型コロナウイルスが蔓延しているのか推定する調査の結果も続々と出てきています。検査の限界も含め、私たちはこのデータをどう捉えたらいいのか、複数の専門家の意見を聞きました。