keepr’s diary(本&モノ&くらし)

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【コラム】マイナンバーカードとワンワード理念の呪縛のこと

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マイナンバーカードの強引な推進に驚く

 

昨日の新聞に、健康保険証を来秋に廃止しマイナカードに切り替えるなどの内容のマイナカードの改正法が成立した記事が載っていた。

 

マイナンバーカードに関する事故が、こんなに報道されているのに、国会でこんなに安易に健康保険証の廃止を決めてしまって良いのだろうか。

 

マイナカードが別人の預金口座、健康保険証と紐付けられる、マイナポイントが他人に付与される、コンビニでマイナカードで住民票を請求すると他人の住民票が届けられる、こんなことが頻繁に起きてはたまったものではない。

 

住民票トラブルはシステムのバグ、他人と紐付けられるのは市役所などの入力ミスらしいが、マイナカードの保険証使用や公金受取口座の紐付けはネットで手続きすれば完結すると思っていたら、市役所等で入力作業があると知り驚いた。一体どういう仕組みなのだろう。

 

マイナンバーカードのシステム、仕組み自体に問題が多すぎるのだ。徹底的に見直すべきだが、法案改正に賛成した自公維国の議員はそれが来秋までに出来ると思っているのだろうか。

 

そもそも何も問題ない健康保険証を廃止して個人情報の詰まったマイナンバーカードを持ち歩かなければならない意味がわからないし、仮に廃止するとしても今の状態ではあと何年も準備が必要だ。

 

このままではトラブルに乗じて高齢者等を狙った詐欺など犯罪の温床になるのは目に見えている。そんな問題意識もなく法案を通過させた議員たちは決して国民のことを考えてはいまい。

 

健康保険証がこんなに勝手に廃止されるのだから、このままだと、なし崩し的に運転免許証なども勝手にマイナンバーカードに統合されてしまうかもしれない。

 

IT推進をお題目にマイナカードを推進

 

国がマイナンバーカードの普及を急ぐのは、そもそもは税など多くの分野で国民の個人情報を一元化して把握したいからだったと記憶するが、最近では遅れている日本の行政システムのIT化を急ぎたいからだと言っている。

 

コロナ禍の際給付金の支給の遅れの一因が行政のIT化の遅れだったのは確かだが、それを逆手に取って、IT化をお題目にマイナカードの普及を急いでいる。

 

マイナンバーカードの普及は本来ならば国民の自主的判断に任すべきものだが、それを税金を財源にしたマイナポイントと言う餌をまいて強引に進めた(結局マイナポイントに釣られた国民が自分を含め愚かだった)。

 

マイナポイントの効果でマイナンバーカードがある程度普及すると、今度は河野大臣の「突破力」で健康保険証の廃止という強行手段に出た。民主的とは言えない権力のえげつないやり口であり、これでは専制主義の中露と変わらない。こんなことを許していては国民がなめられるだけである。

 

ワンワード理念の呪縛

 

ところで、マイナカードを推進した「IT化」というような、一見正しく反論しにくい理念はほかにも見られる。「人権」「差別」「セクハラ」「パワハラ」などだ。「LGBT」「SDGs」「ジェンダー」「多様性」など考えるとよくわからない理念も多い。

 

もともとの意味に疑問のある理念・言葉もあるが、本来は正しいのに次第に使う人の都合に合わせて意味が拡大されて来た言葉も多いような気がする。それがマスコミ、テレビなどで拡散されて定着し、国民はある意味洗脳されて来た。

 

例えば、テレビドラマで現実には少ない女性上司が多く出てきて魅力的に描かれていたり、セクハラ、パワハラ、性被害などという言葉が最初の意味から拡大して使われていることなどである。

 

このような言葉は、人を思考停止にさせる言葉で自分はあまり使いたくない。こうした言葉の呪縛が神経質でギスギスした世の中にしていると感じる。

 

私たちは、一見正しく反論しにくい言葉や理念について、本来の意味を振り返り、言葉や理念の魔力、束縛から解き放たれるべきではないか。

 

もっと自由に考えていいのだ、もっと気兼ねなく発言していいのだと。


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