keepr’s diary(本&モノ&くらし)

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【テレビ】NHKテレビ朝ドラ「舞いあがれ!」最終回(2023.3.31)が終わって

NHK朝ドラの「舞いあがれ!」が終わった。丁寧で繊細な良い作品だった。

 

最終週はコロナ禍直前の2020年1月から始まり、2027年に空飛ぶ車「かささぎ」が五島の空を飛ぶ程度のシーンで終わった。同乗するばんばは「舞、向かい風に負けんかったねえ…」と呟き、舞の「こちら、かささぎ、間もなく1つ目の目的地に到着します」というセリフで終わる。物語の終わりにふさわしい余韻のある言葉で少しうるっときた。f:id:keepr:20230403161240j:image

ラストシーン「間もなく1つ目の目的地に到着します」

 

 

この作品については、視聴者が先入観を持った旅客機のパイロットとして活躍するストーリーではなかったり、脚本の桑原さんが途中で数回他の脚本家と交代してドラマの質感が変わったり、町工場をめぐるストーリーが地味すぎるとの声もあった。

 

だが、序盤の小学生時代の五島でのばんばとの出会いと暮らしをはじめとして、桑原さんならではの含蓄に富んだセリフと丁寧で繊細な描写には心が癒やされるものがあった。

 

振り返ってみると、「ちむどんどん」の我の強い主人公とは全く異なるものの、いくつかの紆余曲折がありながらも舞は向かい風に負けることなく周りの人を巻き込んで自分の思いを実現していく。福原遥さんの明るさも相まって、多少順調過ぎるとも思えるストーリー展開だった。

 

そうした物語の明るさに陰影を付け、ストーリーを引き締めたのが、デラシネの八木のおっちゃんや影の濃い歌人秋月史子、レギュラーメンバーでは貴司の苦悩や久留美ちゃんのひたむきな真面目さだったような気がする。

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おっちゃん、貴司in Paris,2020.1


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史子を論破し貴司に相聞歌を書けと迫るリュー北條

 

この脚本を書き始めたのがコロナ禍が拡大して出口が見えない時期で、そういう時代だからこそ、誰もが夢を実現できるような物語を書きたかったと桑原さんはドラマ終了後に語っている。ああそういうことなのか、だから旅客機パイロットでなく、かささぎのパイロットなのだ、だから2027年なのだと腑に落ちた。

 

 

俵万智さんもつぶやいています。

 

半年間ありがとう。

留美ちゃん役の山下美月さんが最終回前日にあさイチに出演、朝ドラ受けした時の映像から。きれいですね。

 

 

 

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