ブラッシュアップライフ#8より(以下同じ)
すごいドラマだ。リアルな女子トークあるあるの、「脱力系だがエッジの効いたとても楽しいドラマ」だと思っていたら、終盤になり、一気に映画「アルマゲドン」のような壮大な物語になってきた(SNSでも同様の書込みが多い)。
第8回の内容。
麻美と同じ人生周回者まりりん(宇野真理)は、1周目の人生では、あーちん(麻美)、みーぽん、なっちと4人の仲良し組だった。まりりんの福ちゃんへのキレ方には驚いたが、それでもお決まりの誕生会あたりまでは、伏線回収と謎解きかと油断していた。
ところが、スペースデブリによる航空機事故でみーぽん、なっちが亡くなるというまりりんの重い告白があり、それを回避するためにパイロットになって人生を繰り返しているというまりりんの言葉で物語の雰囲気がガラッと変わった。
今回こそ回避できるというまりりんの言葉も虚しく、結局3人は飛行機事故で亡くなる。葬儀後(飛行機事故の葬式はそれだけでも辛い)のカラオケボックスで福ちゃんたちと偲ぶ場面、トンネルの前を麻美が独り歩く場面がとても切ない。
その後、8周同じ人生を繰り返す女性と出会ったりするが、麻美はまたも事故で亡くなり、バカリズム氏の待つ案内所へ(フリー素材の写真を使っているのがどうしようもなく可笑しい)。やっと来世は人間ということになるが、やり残したことをやり遂げるために、最後となる5周目の人生をやり直すことに。
5周目の人生では、もう人間に生まれ変わるために徳を積むのではなく、(多分)最後の人生だからベストを尽くし、人のために尽くそうとする。その清々しさに感動。ラストの「みやおかさんはきこんしゃ」は笑えた。
次週予告では麻美は真理とともにパイロットを目指し、飛行機事故の回避に全力を注ぐとのこと。壮大な物語になったが、残りあと2回、一体どんな結末になるのだろうか。
ところで、次回、安藤サクラさんとよく似ている(以前は区別がつかなかった)江口のり子さんも出演するようでびっくりした。本当に贅沢なキャストである。
自分としては、間違いなく今期ベストのドラマだ。バカリズム氏の類稀な才能に驚きながら、最終回まで楽しみたい。