最近読んで良かった本
✅ 安井 国穂「仮面の狂騒 警視庁機動捜査隊216」
沢口靖子主演サスペンスドラマ脚本家のオリジナル小説。殺人事件を発端とするハロウィンの日の機捜隊の慌ただしい一日。予想外の展開で飽きる間もなく没入。サブキャストのデリヘル運転手という仕事は「見取り警察官」でも記憶あり。ストーリーに半グレ、性同一性障害がブレンドされていてテレビでは描きにくいか。読後感は爽やか。テレビドラマより面白い。個人評価5/5
✅ 麻野 涼「三叉路ゲーム」
幼少誘拐事件が起こるが、犯人からの要求は警察官である被害者両親を振り回す異様な内容だった。捜査する警察は判決確定済の交通死亡事故の真相を疑う。交通事故内容の改ざんをめぐり、事故関係者たちの周到な復讐劇が始まる。予想外の展開とともに、担当する刑事たちの過去の事件の苦悩も描かれて重厚な内容の秀作である。4/5
✅ 麻野 涼「暴走弁護士」
シリーズ1作目。殺人、危険運転致死の未遂罪で起訴された交通事故加害者を弁護する元暴走族総長の弁護士。更生した昔の仲間の協力も得て、事故の原因とされる過去の少年犯罪の真実とそれにまつわるさまざまな思い、事故の本当の真実を明かしていく。裁判員裁判の様子や地味な裁判手続きを細かく描写しており、タイトルと印象とはかなり違う作品だ。4/5
✅ 麻野 涼「空白の絆」
中堅企業の後継者争いに関連して、創業者の過去の秘密を丹念に探っていく。広島原爆にまつわる悲惨な出来事は痛ましいが、読後感は引きずらない。殺人事件が起こらない地味な内容だが、「暴走弁護士」に似合わない味わい深い作品。個人評価5/5
✅ 麻野 涼「悪い女」
父親と暴力団員の夫の保険金殺人で逮捕された女の弁護を依頼された「暴走弁護士」は悪ぶる女の言動に違和感を持ち、隠された動機を明らかにして行く。裁判手続きの細かい描写は真実味がある。社会の暗部に生きる少女や男たちの言動には違和感が強いが、多少の非現実感はあるものの最後に解き明かされた女の秘密には感動。4/5
Kindle Unlimited
最近読んで気に入った本の感想を書いてみた。実は全て Kindle Unlimiitd で読んだ本。以前はコミック中心だったが、最近はミステリーなどの好みの本の数が増えたような気がする。
Unlimited対象の本は毎月更新されるようなので、読みたい本を見つけたらすぐ入手しておく。入手すれば対象でなくなっても継続して読める。ただ、20冊まではストックできるので、読む方が追い付かず、結局Kindle Unlimitedを継続することになる。商売がうまい。だが、お気に入りの本があれば普通にkindle本を買うよりは経済的なのは確かだ。
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