いつも通りかかる公園の大きな欅の木。今は葉を落として大きなほうきのようだが、夏には蝉が騒がしく、木の根本には幼虫が地面に這い出た穴がたくさんできる。
去年の8月頃、その穴はいつ埋まるのか?もし埋まらないなら、毎年穴が増えて地面が穴だらけになってしまうのではないかと気になり、それ以来、そばを通ると穴がどうなっているか見る癖がついた。
9月の雨や10月の台風の頃も、多少崩れながら穴はしっかりと存在していた。欅の葉が落ち始める時期にも、落ち葉の影の穴は多少浅くなっていたが、まだ残っていた。
11月半ばから黄色い落葉に気を取られ、穴を気にしなくなった。だから、いつ埋まったのか定かではないが、今日見たら穴はほぼ跡形なく埋まっていた。木の根元を覆い尽くしていた落ち葉が消えたら、手品のように穴もなくなっていた感じだ。
ここ数ヶ月で雨水で土が穴に入り、周りの土砂も崩れて埋まったのだろう。落ち葉がなにかの影響を与えたのかはわからない。ただ、ものごとが変化する時は大体こんなふうに気づかないうちに変わるものだ。
そして、とりあえず、「蝉の穴は半年位経つと埋まる」ことがわかった。
蝉の幼虫は今はきっと地面の中でじっとしていて、夏になると地面に這い出して成虫になる。そして毎年と同じように穴ができる。なんだか面白い!
⇩ セミや生きものの一生は感動的です
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