窓が少し開いていると、そこから何か入ってきそうで怖い。そんな気持ちになったことはないだろうか。
自分の怖い夢の一つに、窓を閉めようとするが、怖くて閉められないというものがある。
先日見た夢では、60年以上前に暮らした実家の狭い玄関、ギザギザした曇りガラスの入った引き戸の玄関で、鍵はネジで差し込むタイプ。戸の片方が少し開いている。外は真っ暗。
誰かに鍵を締めなさいと言われているのだが、玄関に近寄り、戸を閉め、鍵をかけるまでの間に、何かが現れるかも知れず、怖くて近づけない。鍵を掛けなければいけないとわかっているのだが、閉められない。
急に何かが入ってきて、大声を上げた。後でうなされていたと妻に言われた。入ってきたのは若い女性らしいのだが、いつ入ってくるかと怯えていた時が一番怖かった。
こわい夢のパターンは、何ものかから逃げたいが、体が動かず、恐怖で大声を上げるものが多い。なぜなのだろう。
子供の頃、家の風呂場の窓から覗かれたことがある。あの時は大声を上げたのだが、多分覗いていた人も驚いて同時に叫んだと思うと少しおかしい。
だが、窓からいきなり顔が覗くのは心臓が止まるほど怖い。手だけ現れて、ゆっくり窓が開いて行くのもさらに恐ろしい。
窓が怖いのはホラー映画や夢の中だけではないようだ。