安倍元首相銃撃事件から8日経った。当日のブログでは筆者はとにかく驚いたこと、警備に隙があったこと、宗教団体絡みなので報道がごちゃごちゃすること、安部さんが亡くなったのにプーチンか安穏としているやるせなさについて投稿した。
その後、参議院選挙が終わり、事件の詳細、動機、それに関連して宗教団体名が明らかになり、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の実態も何十年ぶりかに報道された。
当初、「テロ」「言論の封殺」と一斉にこの犯罪を非難していた政党、マスコミや世論も変化し、テレビ、新聞、ネット、SNSなどをみていると、いくつかのパターンのコメントに分かれるように思う。
- 当初と変わらず、この犯罪を非難するとともに安倍元首相の功績を讃え、その死を惜しむ~故人の主義、主張や人となりにシンパシーを感じている保守層やマスコミ、個人的付き合いのあった人々に多い。
- 事件は否定しつつ、安倍氏の過去の行為は引き続き追及すべき~野党、市民団体、マスコミ、世論など
- 事件の動機となった統一教会の実態を踏まえ、同教会を批判するとともに、安倍氏を含め政治との結び付きを批判する意見~マスコミ、世間など。保守層からもあり。
- 日本は韓国に隷属すべきとする統一協会の反日的な教えに対して反発する意見
- 犯人を英雄視する少数の意見
犯人英雄視は論外だが、いろいろな見方があるのは当然で、コメントは避けるが、1の立場の人から統一教会や政界との結び付きについて、あまり発言がない。
また、筆者は桜田淳子・山崎浩子さん参加の合同結婚式を同時代で見た世代であるが、当時4の教義は報道されたのだろうか。あまり記憶がないのが不思議だ。
国葬については、1の立場の人は基本的に賛成。反対意見は従来の慣例と異なる、全ての国民に弔意を強制することになる、国葬自体が統一教会の宣伝になるなど。
国葬は吉田茂氏以来ということらしく、ノーベル賞受賞の佐藤栄作氏もしていないということで、事件への哀悼はあるものの歴史の評価がまだ定まっていない安倍氏に対しては確かに少し違和感がある。慎重な岸田さんなのに、世論を見極めることもなく、拙速というところだろうか。