こんな風景がある。
海辺の小道、松か何かの並木道で、道端には花が咲き、季節は初夏、空は水色、男の子とショートパンツの女の子がサイクリング自転車のそばで仲良く話をしている。女の子の脚がまぶしい。
昔、中一時代、中一コースなどいった中学生向けの学習月刊誌があり、裏表紙の広告がそんな写真だった。
時代は1960年代で、ブリジストンではなく、たぶん宮田自転車か富士自転車のサイクリング車の広告だったと思う。
その風景と少女の姿に当時淡い思いを抱き、なぜか、その風景が自分の思春期の原風景になっている。
今でも高揚感と憧れと切なさを感じる風景だ。
- 海辺の木陰の小道
- 水色の空
- 道端の花
- 自転車
- 隣にショートパンツの笑顔の女の子
そんな風景はないか。
どこかにきっとあるはずだが、まだ見つけられない。
見つけたらほかに何もいらない気がする。
(参考)
ネットでこんな写真を見つけました。昭和43年の週刊少年マガジンの裏表紙です。女の子はこの子だったと思いますが、背景が違います(もしかするとこの写真だったのかもしれませんが、頭の中で別のイメージになっているのかも。)。
ところで、この号の内容を見たら、マンガの作者が川崎のぼる、ちばてつや、赤塚不二夫、影丸譲也、水木しげる、ジョージ秋山、さいとうたかおなど、今考えるとすごいメンバーでした。「巨人の星」「あしたのジョー」「天才バカボン」「ワル」「銭ゲバ」「ゲゲゲの鬼太郎」(悪魔くん?)、「影狩り」あたりでしょうか。