keepr’s diary(本&モノ&くらし)

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【Music 私的感想】スージー・ボガス(Suzy Bogguss)「レッドリバーバレー(Red River Valley)」


American Folk Songbook

言わずと知れたアメリカのトラディショナルソング(民謡)だが、何十年ぶりかで、Amazon Musicでこの人の歌で聞いた時、ああいい歌だと感じた。スージー・ボガスの素直で控えめな歌唱がこの歌にとても合っていて、しみじみと聞いた。


この曲はレッドリバーバレー※の近くの地で恋した男女に別れが来て、男が去っていくのを悲しむ娘の気持ちを歌った曲。

※ 米国ノースダコタ州ミネソタ州、カナダのマニトバ州にわたる地域(北のレッド川の谷)と、米国テキサス州オクラホマ州アーカンソー州にまたがる地域(南のレッド川の谷)があるが、歌われているのは北のレッド川の谷と言われている。


民謡なので歌詞にはいくつかのバージョンがあり、スージー・ボガスの歌では歌の主語はoneとgirlを使っているが、元々は娘(girl)のほか、混血児(half-breed)があったり、男性歌手が歌う場合はカウボーイやboyだったりと色々バリエーションがあるようだ。英語…RED RIVER VALLEY 赤い川の谷間


歌詞は6〜7番まであるが、1番の歌詞は次のとおり。

From this valley they say you are going

We will miss your bright eyes and sweet smile

For they say you are taking the sunshine

That has brightened our path for a while.


この谷間から貴方は去っていくという

輝く瞳と甘い微笑みが消えてしまう

あなたは束の間この道を照らした太陽を

連れ去ってしまうようだ


Come and sit by my side if you love me

Do not hasten to bid me adieu

Just(But) remember the Red River Valley

And the one(girl) who loved you so true.


愛しているならそばに来て座って

別れの言葉を急ぐのはやめて

赤い河の谷とあなたを愛した

少女がいたことを忘れずにいて

 

歌詞の後半は、ずっと繰り返しになるが、“Come and sit by my side if you love me”と“Just(But) remember the Red River Valley

And the one(girl) who loved you so true.”の部分の言葉(英語の語感と意味)とメロディがとても気に入っている。


ただ、よく考えると、この歌、白人の若者が旅の途中で先住民インディアンの娘と出合い恋に落ち、やがて娘を捨てて去っていくという内容であり、それを征服者の白人に滅ぼされる先住民が英語で歌うのは、ずいぶん能天気、勝手な話で、先住民にとっては非常に屈辱的な内容だ。


そう思うと心が少し陰るのであるが、それは心に置きつつ、純粋に悲しい恋愛の歌として味わいたいと思う。

 

スージー・ボガスについて

Suzy Boggussは1956年生まれで’80〜90年代に活躍した米国女性カントリーシンガー。古きよきアメリカの郷愁をカントリー・ポップにうまくミックスした。91年アルバム『Aces』でゴールド・ディスクを獲得。

“Red River Valley”が収録されている“American Fork Songbook”は2011年にアメリカ民謡(フォークソング)を集めて歌ったアルバムで、くせのない控えめな歌唱がアメリカ民謡と大変マッチしており好評を得たアルバム。

 

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