いよいよ関西トランペット奏者コンテストの本番。同数になったトミーとジョーの決戦演奏が行われた。
昨日るいと視た、桃山剣之介主演の人気時代劇映画「棗黍之丞(なつめきびのじょう)」シリーズ最新作(第21作)「妖術七変化 隠れ里の決闘」の流れを引き継いで、「暗闇でしか見えぬものがある、暗闇でしか聞こえぬ歌がある」のセリフを思い浮かべ、浮浪児だった自分を奮い立たせて頑張るジョー。
ジャズと時代劇と浮浪児だったジョーの思い出(安子編の映像)が交錯して面白く、特に決勝戦となった最後の4分間は圧巻だった。
しかし、よく考えると、このセリフの意味がいま一つわからない。
映画モモケンシリーズの決め台詞だが、鞍馬天狗のような正義の味方のセリフというより、ダークサイドヒーローとか、ダース・ベイダーの方が合うセリフのように感じるのだ。
- 「ひと~つ、人の生き血をすすり」「ふた~つ、不埒な悪行三昧」「みっつ、醜いこの世の鬼を、退治てくれよう。桃太郎」(桃太郎侍)
- 「冥途の土産に円月殺法、御覧にいれよう」(眠狂四郎)
- 「控えい、控えい、この紋処が目に入らぬか」(水戸黄門)
正義の味方はこの方がいい。
いや、もしかすると「棗黍之丞」シリーズって、鞍馬天狗より眠狂四郎に近い、そういうテーマの映画という設定なのかもしれない。確かに松重豊演じる大部屋役者の「伴虚無蔵」という芸名もそんな雰囲気だな。
しかし、今日はクリーニング屋の夫婦も見ていたこの映画、評論家はほめているのか、けなしているのかわからない。稀に見る駄作と言いながら、殺陣は稀に見る圧巻だと。そこも面白かった。
映画「棗黍之丞」シリーズは、戦前にるいの父母、稔と安子も見ていて、今はジョーの心の支えになっている。そして、次のひなた編では伴虚無蔵がひなたの師匠として登場する。細かい伏線がとても上手い、よくできている朝ドラである。
今日は佐川満男、佐々木希も登場。朝ドラを楽しみにするのは「あまちゃん」以来。これからも楽しみだ。