菅首相のここ最近の口グセは「なんでうまくいかないんだ」なのだという。ワクチン接種が行き届き、東京五輪で金メダルラッシュなら内閣支持率も上向くと見ていたようだが、ワクチン接種は想定通りに進まず支持率は右肩下がりで、新規感染者数は右肩上がりを続けている。(8/4Yahooニュース、デイリー新潮より引用)
菅首相、「なんでうまくいかないんだ」と不満の日々 ワクチン接種、金メダルラッシュも奏功せず(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース
何かと失敗、評判が悪い菅義偉氏について調べてみた。
菅氏の経歴
- 1948年12月6日、秋田県雄勝郡秋ノ宮村(現湯沢市)出身生まれ
- 秋田県立湯沢高校高校卒業後上京し、段ボール工場作業員(2ヶ月)
- その後、秋田の実家に戻り、大学進学を目指して受験勉強(両親の話)。なお、同時期、東京に留まり、朝は築地市場、夜は新宿区の飲食店でアルバイトをして生活し、その合間に受験勉強したとの一部報道もある。
- 1973年法政大学法学部第一部政治学科卒業(本人は第一部(昼間)としているが、第二部(夜間)という報道もある。)
- 大学卒業後、建電設備株式会社社員
- 1975年〜1986年衆議院議員小此木彦三郎秘書
- 1987年〜1995年横浜市会議員(2期にもかかわらず、小此木の力と秘書時代の人脈を背景に「影の横浜市長」と呼ばれるほどの権力を得た)
- 1996年〜衆議院議員
- 2005年総務副大臣(総務大臣は竹中平蔵)
- 2006年総務大臣
- 2012年内閣官房長官
- 2020年内閣総理大臣
菅義偉 - Wikipedia を参考にした
「菅義偉の人生相談」
もう一つ、Amazon kindle Unlimitedで「菅義偉の人生相談」と言う本があったので目を通してみた。人生相談の部分は意外にまともに回答してあった。恐らくライターが書いているのだろう。しかし、回答の中で自分な手柄を引用して語っていたのにはびっくりした。
また、この本に寄稿しているメンバーは橋下徹、竹中平蔵、茂木健一郎などというような人たち。こういう人と仲がいいのだろうな。
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菅義偉氏の研究
改めて感じたが、経歴を見ても菅氏はいわゆる頭脳明晰なタイプではない。高校卒業後に少し働いた後、法政大学を受験し、大学卒業後も会社で働いたあと、小此木議員の秘書になっていて、紆余曲折もあるが上昇志向が強い人のようだ。
菅氏の現在の考え方や政治手法は、生来の性格に加えて、横浜市議会議員の頃、わずか2期であるのに「影の横浜市長」として市政に大きな影響力を誇った成功体験が大きく影響しているのではないかと思う。
「影の横浜市長」とは当然、秘書をしていた地元選出の衆議院議員小此木氏(先日の横浜市長選挙で落選した小此木八郎氏のご尊父)の威を借りたものなのだろうだが、菅氏の元々の性格までは分からないものの、こうした権力を背景に、圧力をかければ人は如何様にも動かせるという経験が、恫喝する、説明しない、人の話を聞かない、こだわりが強い、間違いを認めない、ごまかすという今の性格や政治姿勢を助長したように感じる。
こうした性格の人とは個人的にも付き合いたくないのだが、国民の暮らし、命を預かる首相としては、さらに不適格ではないか。
首相就任後の政策で、携帯電話料金引下げ、ワクチン接種の推進は評価してもいいのだろうが、学術会議任命拒否問題から始まり、Gotoキャンペーン、オリンピック開催への強いこだわり、後手後手のコロナ対策など、行った政策はほぼ間違っている。今日的、長期的に感じられる環境政策の目標設定についても、あまり検討された様子は見られず、自らは責任をとることのない将来にアドバルーンを上げただけのように感じる。
首相記者会見についても、今では多くの国民が期待しなくなった。国民に説明しない、失敗を認めない、質問に答えない、すり替えて誤魔化す、時にキレる。これでは当然だろう。
こうした国民の声を聞かない姿勢は、小泉政権以降顕著になったように感じるが、そうした中でも、特に、理想のリーダーとは真逆のこの人。いつまで首相の座に座り、この国を壊していくのだろうかと思うと、暗澹たる気分になる。
総裁選はどうなるのだろう。
みなさん衆議院選挙に行きましょう。