ストーリー
“必ず警察の頂点(トップ)まで昇りつめる…”
新たな警察エンタテインメントドラマが誕生!!
裏切り・罠・騙しあい……
警視総監の座を巡る
出世バトルがこの春、開幕―!!
(テレビ朝日 HPより)
出演:玉木宏、椎名桔平、広末涼子ほか
放送:テレビ朝日系、木曜 21:00 -
放送期間:2021年4月15日~
感想
サスペンスは大好きでマイクール何かの番組を見ている。前のクールではあまり気に入った番組がなかったのだが、今クールは「桜の塔」が面白い。
警察内の出世争いという横山秀夫氏の警察小説にはよくある題材だが、テレビドラマでは今まであまりなかった。
余り食指が動く題材ではないので、さほど期待せず見始めたが面白い。
第2話まではダーティーヒーローである主人公「上條漣」(玉木宏)が悪辣な手段を使って手柄を立てるストーリーだが、手段に穴がありすぎて大丈夫かなとこちらが心配してしまった。
第3話あたりから、いろいろとたくらむクラブのママ(高岡早紀)や元警官(刈谷銀次郎)の仲間が出てきて面白くなった。警視庁刑事部長(椎名桔平)、警備部長(吉田鋼太郎)、警務部長(光石研)の陰険な派閥、出世争いも面白くなってきた。
警察の派閥について
※ 東大派、薩摩派、外様派が本当にあるのか調べてみた。警察庁長官、警視総監を5代前まで確認しましたが、ほぼ全員が東大法学部卒。出身地も東京と近県が多く、鹿児島出身者はいない。実際は「東大派」独占ですな。明治時代には確かに薩長肥後特に薩摩出身が独占していたようですが…。なのでストーリーはあくまでフィクションです。
第一部で父親の仇である刑事部長(椎名桔平)に敗北し軍門に下ったので、第2部の展開はどうなるだろうと心配だったが、5年後の第2部はとても面白そうだ。
副総監になった椎名桔平の悪者ぶりがさらに強まり、実はさほど悪い奴ではなかった吉田鋼太郎が味方に付く、察庁の悪魔になったと思われた主人公が正義の味方になると予想外の展開。まだ裏がありそうなので、今後のストーリーが楽しみだ。
好きな理由
自分がこのドラマが好きなのは、
- ストーリー展開が意表を突くところがあり面白い。第一部のラストなど。
- 主人公漣が警察キャリアなのに昼間からいつも水筒のウイスキーを飲んでいるのがバカバカしくて好き。ふつうばれるだろう。
- 玉木宏、椎名桔平がクールでカッコいい。
- 玉木宏と広末涼子の幼なじみカップルがいい感じ。
というところだろうか。
気になった点
逆に気になる点、突っ込みどころも多いが、回が進んで大分落ち着いてきた。
- 役者の実年齢が役より10歳以上高すぎる気がしたが、警察キャリアの警視正への昇進は採用後15年以降、37、8歳ころからなので、1980生まれの玉木、広末は34歳高い位か。
- 警視庁の警務、警備、刑事部長は警視監職だからキャリアで50歳位なのかな。吉田、光石が60歳位、椎名が56歳位だからこちらは5~10歳実年齢が上。
- 結局玉木さんが貫禄があるということかもしれない。5年後という設定の第二部になり、役が実年齢に近くなったので違和感は少なくなった。
- 主人公の父親が自殺した心理がわからない。拳銃を突き付けられていたとしても、すきを見て戦ったり、とりあえず従ったふりをすればよかったのにと思うのは間違いか。
- 主人公の悪だくみに穴がありすぎる。あれではすぐばれる。第6話で広末の実家の中華店で、玉木の悪だくみの声を知っている第一回の犯人が働いている。ばれるという筋が見え見え。
いずれにせよ、今後の展開がとても楽しみです。次回は副警視総監の信じがたい悪だくみがありそうだし。
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