個体数が多くなりすぎると集団で断崖から海に飛び込み個体数を調整すると言う話だ。
集団ヒステリーだとか自然の摂理を表す例として今まで何回も読んだり聞いたりしたことがある。
だが、今日ネットで調べてみたら驚いた。
そんなことはないのだと。
レミングは定期的に個体数の増減を繰り返すこと、川や海を集団で渡ること、その時に溺れて死ぬレミングがいることは事実らしい。
ただ集団自殺はないと。
こんな誤った情報が生まれたのは1958年のディズニー映画「白い荒野」で制作者がレミングを海に投げ落として、集団自殺というヤラセのストーリーを作ったからだという。
酷いな。ディズニー映画が発生源とは。普通信じるなあ。今知った自分は遅い方なのか。
1958年からずっと、まことしやかにこんなウソが通用してきたことに驚く。
色々な本やテレビ番組でも言われていて、集団行動の怖さの例としてずっと信じてきたのだが。参った。
もしかしたら、自分が信じていることの半分くらい、少なくとも何分の一かは、実はうそや間違いなのかもしれないと思った。怖い。
だが、それを確かめるすべもないのもまた事実なのだ。
ところで、なぜレミングの集団自殺について調べたのかといえば、「集団とはそれぞれの個人が間違いだと思っていても、集団として変な方向に動いてしまうこと、おかしな指導者がいると尚更抵抗するのが難しいこと」の例として書きたかったのだが、別の話になってしまった。