楽しみにしていた「リモラブ」最終回の録画を今日見た。今期一番面白かったドラマが終わってしまった。
波留の演技も良かったが、設定、脚本が秀逸なドラマだった。
コロナ禍を逆手にとって、主人公が会社の産業医。全員がマスクして演技するドラマというのも初めて。
時代劇では当然マスクをすることはないのだが、現代劇でも、ドラマの世界観があるので、マスクをしたり、ソーシャルディスタンスをとったりすることはしない。
このドラマは、そもそも緊急事態宣言が出た春先からが舞台で、リアルな接触ができない中、SNSでの恋愛というテーマの作品なので、マスクをしたり、検温してもおかしくないしてもそれが自然だ。
「濃厚接触」という本当はこわい言葉をうまく使っていたのにも笑えた。
内容はコロナ下のSNSでの恋愛という閉ざされた世界の物語なのだが、適度にコミカルな内容だったので、閉塞感や重苦しさが全くない。
青林と五文字のコンビ、五文字が6歳年上の先輩に「アオちゃん」とため口を聴いているのが少し気になったが、なんとなくしみじみしていて良かったし、セフレがいて別れた青林の元カノ役の川栄李奈は、異常な性格なのにすごくあっけらかんという感じが憎らしく感じられて、地なのかとおもったほど。
よく考えると演技なのだろうから、この人やはり演技うまいのかもしれない。
八木原看護師と居酒屋娘のカップルは少し鼻についたが、朝鳴人事部長(及川光博)と富岡先生(江口のり子)の中年カップルが味があっていい感じだった(江口さん乗ってますね!)。
細かいところでは内科嘱託医の深杉先生のとぼけた感じのセリフが大変笑えた。
振り返れば、主にスマホのSNS画面、会社、居酒屋、主人公の部屋だけの舞台で、なかなか進展しない話が10回続いただけなのだが、終盤がややだるかったのを除けば、大変面白いドラマだった。
コロナ下のドラマのひとつの形かもしれない。
最終回は 草モチー檸檬 のSNSでしみじみとハッピーエンドとなるエンディング。欲を言えば、最後のシーンは、SNSの後青林が訪れて美々先生がドアを開けるところで終わった方が余韻があって良かったと思う。
まだ見ていない方はこちらで視られますよ!
ドラマの主題歌は福山雅治の「心音」。Amazon Music Unlimitedで聴けます。
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