- 価格が手頃になってきた非接触型体温計(温度計)
- 非接触型体温計(温度計)の目的・用途に合わせた選び方
- 非接触型体温計(温度計)を試しに使ってみたい方
- きちんとした非接触型体温計(医療機器)を買ってみたい方
- 非接触型体温計(体温計)で体調管理を
価格が手頃になってきた非接触型体温計(温度計)
病院や街なかの店舗の入り口で非接触型体温計で体温計測するのをよく見かけるようになりました。
製品の需要が増えるとともに価格が手頃な製品も出てきたので、買ってみたいと思われる方が増えているようです。
従来の体温計は、わきの下など入れて計測できるまでじっとしているのが面倒くさかったり、計測完了の音が小さくて使いにくいと思ったこともあるのでは。そうした点でも使いやすそうです。
この記事では、値段も手頃になって、お求めやすくなってきた非接触型体温計について、目的・用途に合わせた選び方とそれぞれのおすすめの製品をまとめてみました。参考にしていただければ幸いです。
非接触型体温計(温度計)の目的・用途に合わせた選び方
非接触型体温計の購入を希望される方には、
・試しに買って使ってみたいという方と、
・乳幼児や介護される方のためなどに多少高くてもきちんとした製品を購入したい方
がいらっしゃると思われます。
そこで、この記事ではこの2つの目的・用途別に、製品の説明とおすすめの製品を掲載しました。
非接触型体温計(温度計)を試しに使ってみたい方
まず、とりあえず使ってみたい方向けには、Amazon、楽天、ヤフーショッピングなどのショッピングモールで、安いものでは1000円台から外国製の製品が販売されているので、こちらを確認されてみてはいかがでしょうか。
多少誤差があってもよい、とりあえず試しに買ってみたいと思われる方、自宅に接触型の体温計があるので、非接触型では大まかに体温が分かれば良いと思われる方はこうした製品を購入して試してみるのもありです。
こうした製品は正式な意味での医療用体温計でなく※、正式には「非接触型温度計」と言う名称で販売されています。大まかに体温が測れればいいと思われる方に向いています。
製品の性能は多々違いがあるかと思われますが、「日本語の説明書がついていないので使い方がわからない」などの口コミも多く見受けられるので、日本語の取り扱い説明書がついていて、口コミの評判も悪くないものを確認の上購入されることをおすすめします。
このような点を踏まえると、次のような製品がおすすめです。
きちんとした非接触型体温計(医療機器)を買ってみたい方
非接触型体温計は正式には「皮膚用赤外線体温計」という名称の医療機器「管理医療機器」であり、日本国内で販売するには第三者機関の認証が必要な製品で、認証された場合は医療機器認証番号が付されます※。
このため、製品が「皮膚用赤外線体温計」「管理医療機器」とされており、「医療機器認証番号」が付されている製品が、正式な医療機器ということになります。
前述のようにネットで販売されている製品の中には、医療機器認証番号の表示が見当たらない製品も相当数見受けられます。
医療機器である製品を購入したい場合は、「皮膚用赤外線体温計」「管理医療機器」「医療機器認証番号」の全部またはいずれかで検索して、商品説明にこれらが記載されていることを確認しましょう。
売れ行きや口コミ等を参考にすると、次のような製品がおすすめです。日本製の製品も多く、どの製品も安心して使用できます。
dretec(ドリテック)非接触型体温計 TO-402WTDI ホワイト
家庭用の計量機器を中心に製品を開発している国内メーカーdretec(ドリテック)の製品で、乳幼児から安心して使用できる製品です。
計測時間は3秒とやや長めですが、スライドさせて複数の個所を計測するので正確な体温が測れます。
医療機器認証番号:301AFBZX00016000
エー・アンド・デイ 非接触体温計 「でこピッと」 ブルー UTR-701A-JC
エー・アンド・デイは電子計測器、産業用重量計などの機器を製造している国内メーカーです。
この製品も乳幼児から安心して使用でき、体温計・温度計・室温計の1台3役に使用でき、体温計の精度は±0.2度と正確です。
医療機器認証番号:226AFBZX00169000
エジソン(EDISON) エジソンの体温計 Pro KJH1003
ベビー用品ブランド「エジソンママ」、医療機器や衛生用品ブランド「Dr.EDISON」を展開する株式会社ケイジェイシーが販売する非接触型体温計(製造は韓国)で、ミルクの温度も測れる2ウェイの製品。0.7秒で計測できます。
医療機器認証番号:227AFBZX00107000
エジソン(EDISON) さっと測れる 2way体温計
額をスライドする計測(3秒)と耳の穴で測る(2秒)の2通りの計測ができます。コンパクトなので、持ち運んで外出先で計測しやすいのもポイントです(製造は中国)。
医療機器認証番号:302AFBZX00062000
なお、体温計大手のオムロンでは、非接触型体温計は法人向けのみ取り扱っているようです。 タニタでは10月に非接触式体温計 BT-540を個人向けに販売しましたが、現在在庫切れ、テルモは2020年度内の発売を目指しているとの情報があります。参考にしてください。
※ 医療機器は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」に基づき、規制が行われており、リスクの大小に応じて、「一般医療機器」(クラスⅠ)、「管理医療機器」(クラスⅡ)、「高度管理医療機器」(クラスⅢ及びクラスⅣ)と分類されていて、「管理医療機器」及び「高度管理医療機器」については、製造販売(製品を出荷し、市場で販売する)には厚生労働大臣の承認、または第三者登録認証機関の認証が必要です。
付け加えると、ネットで販売されている外国製の安価の製品に、RoHS認証、CE認証、FCC認証、FDA認証済み等記載されているものが見受けられますが、これらの意味は次のとおりであり、日本で医療器機として認証されたわけでないのでご留意ください。
- 「RoHS 認証」~EUの基準で、10種類の有害物質が基準値以下
- 「FCC認証」~米国での無線機器の販売に必要な、米国連邦通信委員会(FCC: Federal Communication Commission)の認証検査
- 「CE認証」~製品がEU (欧州連合) 加盟国の法律に適合した認証
- 「FDA認証」~米国で食品・飲料・化粧品などを輸出販売する際に必要になるFDA (日本の厚労省に該当)の認証
非接触型体温計(体温計)で体調管理を
お読みいただきありがとうございました。非接触型体温計には「非接触型温度計」として売られている低価格の製品と「管理医療機器ー皮膚用赤外線体温計」として「医療機器認証番号」が付けられている「非接触型体温計」の2通りがあることなどご理解いただけたでしょうか。
これから寒さ厳しくなり感染症のリスクが高まりますので、体温計測などの体調管理をして、乗り切っていきたいですね。