【2023.10.10更新】
はじめに
前回は、電気ストーブ(遠赤外線ヒーター)の中で、すぐに暖まり価格もお手頃のカーボンヒーター、グラファイトヒーターにご説明しましたが、今回はもう一つのおすすめのヒーター、シーズヒーターについてまとめてみました。
前回の記事で触れたように、エアコンや石油ファンヒータ特有の、部屋の空気がむーんとした感じになるのが嫌な方や、広い部屋全体を温めるのは無駄と感じる方におすすめな暖房器具が、輻射熱で直接体を温める電気ストーブ(遠赤外線ヒーター)です。
現在販売されているこの電気ストーブ(遠赤外線ヒーター)の中で、シーズヒーターは、遠赤外線を最も多く放出し、最も暖かいヒーターです。
シーズヒーターの特徴
シーズヒーターには、次のような特徴があります。
- 電気ストーブの中で赤外線の出力が一番高く、一番暖かい
- カーボンヒーター、グラファイトヒーターより暖房効率が高いので電気代が抑えられる。
- 光を出さない ⇒ このため熱効率が良いと言われています。一方、ついているかよくわからないとの感想もあります。
- 寿命が長く丈夫 ⇒ カーボンヒータ―発熱体の寿命は平均すると6000時間(シーズン中1日6時間使用すると6年強)と言われていますが、シーズヒーターの発熱体の寿命は半永久的と言われています。また、構造上、他のヒータより頑丈で丈夫です。
- 暖かくなるまで5分程度時間がかかる ⇒ これはシーズヒータの欠点です。
こうした熱効率や耐久性が高いという特徴から、電気コンロでも、従来のニクロム線に代えてシーズヒーターが使用した製品が多くなっています。
長く使うなら、結局シーズヒーターがおすすめ
このように、長所と欠点を併せ持つシーズヒーターですが、暖房器具で一番大事な暖かさが電気ストーブの中で最大というのは大きな魅力です。
季節家電は、収納から取り出して使おうとしたら故障していたという経験がありますが、丈夫で長寿命というのは大きなポイントです。
さらにエネルギー代が気になる昨今、暖房効率が良いのもおすすめポイントです。
価格が高めという欠点はありますが、寿命が長く、ランニングコストが抑制できることを考えるとコストパフォーマンスが高い製品と言えます。
シーズヒーターの製品を選ぶポイント
カーボンヒーター、グラファイトヒーターと同様に、一人暮らしなどで、この製品を主暖房に使う場合やエアコンなどがあっても頻繁に使う場合は、
- ワット数が1000W程度。
- 2灯式で反射板が広いもの
- 自動首振り機能
- 肩や顔の高さまで熱が来る高さ(60cm以上)があるもの
- 転倒オフ機能がついている製品(ほとんどの製品がついています)
をお勧めします。
ただ、カーボンヒーターなどより暖かいので、スリム型のものでもある程度主暖房として使えるのではないでしょうか。
また、比較的価格の高い製品なので、ヒータ―部分の縦横を回転できたり、向きを変えたりする機能や、人感センサー、室温センサー、電力の切り替えを小刻みに行えるなどの機能を持つ製品もあり、そうした製品を使えばより省エネ、電気料金の節約にもつながります。
一方、暖まるのが5分程度かかるという弱点については、カーボン・グラファイトヒーターとシーズヒーターを組み合わせた製品や速暖機能のある製品もあります。
このようにシーズヒーターは製品ごとにいろいろな特徴があるので、よく確認されてから購入することをおすすめします。
シーズヒーターのおすすめ製品
シーズヒーターでは次の製品がおすすめです。
パネルの大きい製品
主暖房として使ったり、大きな部屋に据え置いて使う場合はこちらを選びましょう。
ダイキンセラムヒート ERFT11ZS、CER11YS
⇧ 遠赤外線の中でも特に体に吸収されやすい波長を使用。250~1100W、高さ65.2cm。縦横回転、手動上向き30度、左右自動首振り70度。人感センサー、リズムモード・温度モードで節電、即暖モード。100W刻みのパワーデジタル表示、6時間切タイマー、チャイルドロック、3m電源コードなど多機能。
※ERFT11ZSは家電量販店モデル、CER11YSは住宅設備取扱店モデルで性能は同等
コロナ コアヒート CH-1222R
⇧ コロナ独自のブラックセラミックコーティングシーズヒーター、200~1150W、高さ71.7cm。省エネセンサー(人感センサー)、揺らぎモードで節電、縦横回転、手動上下37度、左右自動首振り70度、11段階パワー調節、パワーモニター、3時間切タイマー、チャイルドロックなど多機能。
⇧ シーズヒーターとカーボンヒーターのハイブリッドモデル、300・900・1200Wの3段階切換、高さ66.5cm、左右自動首振。 室温センサー、1~5時間オフタイマー、6時間オートオフ、チャイルドロックなど多機能。
TEKNOSコンビヒーター TSC1203
⇧ 手頃なシーズヒーターとカーボンヒーターのハイブリッドモデル、400~1200W、高さ64.5cm。自動首振り、転倒オフスイッチ、ガードネット取り外し可。
スリムタイプの製品
持ち運んで使う部屋を変えたり、キッチンなど狭い場所で使う場合、設置場所や収納場所が狭い場合はこちらを選んでもいいでしょう。
※狭い場所で使う場合は、火災予防のため周りにモノを置かないように特に注意してください。
コロナ コアヒートスリム DH-922
⇧ コロナ独自のブラックセラミックコーティングシーズヒーター。115~900W、高さ89.7cm。室温に合わせたecoモード、左右自動首振70度、10段階パワー調節、パワーモニター、3時間切タイマー、転倒オフスイッチ、チャイルドロックなど多機能。
コイズミ シーズヒーター KSS-0821
⇧ 200~800W、高さ78.8cm。無段階調節、自動首振り。1,2,3時間オフタイマー、5時間オートオフ、転倒オフスイッチ、ガードネット取り外し可。
他にもいい製品があるので、確認してみてくださいね。製品によっては、性能はあまり変わらない旧製品がお手頃価格になっています。
※ 製品の型番号は実質同一の商品が、量販店向け、ホームセンター向け、一般商店向けで異なる場合があるので、ご留意くださいね。
シーズヒーターまとめ
シーズヒーターはカーボンヒーター、グラファイトヒーターよりもやや価格が高いのですが、より暖かく、体の芯から温めてくれる暖房器具!
発熱体も丈夫で寿命も長いので末永く使える製品でなので、大事に使えばコスパの高い製品です。
カーボンヒーター、グラファイトヒーター同様に、家庭内の補助暖房として、また一人暮らしの方にも、エアコン、こたつともに使い勝手の良い製品です。
感染症が気になる今年の冬ですが、シーズヒーターで体の芯を温めて、元気に乗り切りましょう。