秋になったせいかわからないが、道端で蛾が仰向けになって死にかけていた。足をバタつかせながら、口吻を伸び縮みさせているのが不気味だ。悪いがしがみつかれたくない。ごめんなさい。
こんな状態について断末魔という言葉を使うが、蛾はそんなつもりでなく、ただジタバタしているだけなのだろうが。
しかし、なぜ生き物の最期はなぜあんなにジタバタするのだろうか。どうせ死ぬのだからスッと止めて上げればいいのに。神さまは残酷なのかしら。
たぶん体の活動が止まって行くので体のあちこちが機能不全になって自然に動いているだけなのでしょうね。
蛾が死ぬ時苦しいのかどうかわかりませんが、少なくとも正常ではないのでしょう。もしかしたら脳内麻薬のようなものが出ていて、さほど苦しみを感じないのかもしれません。
人も(自分も)本来はあんなふうにジタバタして死を迎えるのでしょう。そんなこと考えると、憂鬱だが、反面、覚悟(?)ができたような厳粛な気持ちになる。不思議だ。
そんなふうに考えるのは自分だけなのでしょうか。
初秋の曇時々晴れの午前です。
PS
帰りに通ったら動かなくなっていました、解放されて良かったね。