お嬢さまイメージだった乃木坂46
乃木坂46の4枚目のシングル。乃木坂46はAKB48の公式ライバルとして誕生し、高校野球に例えられたAKB48と対極のお嬢さま風イメージで登場した。
お洒落なフレンチボップス風の曲、女性アイドル定番のミニスカートでなくロングスカートのファッション。「ぐるぐるカーテン」(2012年2月)「おいでシャンプー」(2012年5月)「走れ!Bicycle」(2012年8月)の3作まではこの姿勢が継続されている。
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愕然としたMV
しかし第4作の「制服のマネキン」(2012年12月)ではイメージが急激に変わる。自分も最初にMVを見た時は唖然とした。これが乃木坂かと思った。
学校の体育館で、セーラー服を着たメンバーが、脚を開き、床に座り込んで激しいダンスをする。今までのものとは全く違うクールで激しいダンスで視線も厳しい。
スリートップスの生駒里奈、生田絵梨花、星野みなみも普段の柔和な表情ではなく、厳しい目線でそのギャップが凛々しい。特にセンターの生駒のダンスのキレは尋常ではなく(特にサビの「恋をするのはいけないことか〜」のあたりから)、なぜこの娘がセンターに抜擢されたのかわかる気がする。
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カッコいい女の子たち
今までのフレンチボップス調の曲から大きく変わり、マイナーのメロディにクールでアップテンポのリズムが刻まれる。可愛いのではなく「カッコいい」。見とれた。
歌詞も、これまでのお嬢さまっぽいイメージを否定するような強いメッセージになっている。
AKB48の「RIVER」「Beginner」や欅坂46の「サイレントマジョリティー」「不協和音」などと通じるものがあるが、セーラー服で全員が激しいダンスをするこの曲は異質。
そんなところが乃木坂46の曲の中でも、特に好きな理由だ。
蛇足だが、AKB48の初期の曲で「制服が邪魔をする」と言う曲があり、こちらは少女が自分の欲求には制服が邪魔になるとの設定だが、「制服のマネキン」は殻を破れない少女に彼が自分の感情に素直になれ、とけしかけるシチュエーションだ。さすがに乃木坂のイメージを壊してはいない。
ちなみに乃木坂46の次の第5作目のシングル「君の名は希望」も本作と似たセーラー服調の衣装で歌っているが、内容はしっとりとした名曲で、その変化がうまいと思う。
「制服のマネキン」も現在は公式チャネルではショートバージョンのMVしか視聴できず残念だが、見たことのない人は一度見て欲しい。きっと驚きます。
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