毎日コロナウィルスの感染者数を注視していますが、7月半ば頃から、東京都はもちろんですが、大阪府、愛知県、福岡県という東京以外の近畿、中部、九州の中心地域での増加が顕著です。
一方、東京と隣接する神奈川県、埼玉県、千葉県は、東京都との距離の近さ、往来の多さ、人口の多さに比して、上記の3府県に比べ、最近の新規感染者数は比較的小さい数に留まっています。
これが不思議で、いろいろ考えてみましたがなかなか納得のいく理由は見つかりませんでした。
首都圏に住んでいるので、感染者数が少ないのは歓迎すべきことなのですが、もやもやしていて気になっていました。
ところで、6月下旬以降はいわゆる「夜の街」、特にホストクラブからの感染が増大していたことから、ホストクラブの数と最近の感染者数は関係が深いのではないかと思いつきました。
そこで、ホストクラブの店舗数を調べたところ、下の表のように、大阪、愛知、福岡の数の方が東京隣接の3県の数を上回っており、最近の感染者数の傾向と関係がありそうなことがわかりました。
精査するために、気になる都道府県の7月の感染者数とホストクラブの数の相関を調べたところ、かなり相関が強いということが分かったのでご報告します。
相関係数は0.95。人口との相関も調べましたがこちらは0.91で、ホストクラブの店舗数の方が関係が強いと言えます。
※1 「ホスボスHP」より引用
※2 単位は万人。2020.6月推計 Wikipediaより引用
※3 「都道府県別統計トランキングで見る県民性」より引用。風営法2条1号に規定するいわゆる「接待を伴う飲食店数」
大阪はともかく、愛知、福岡のホストクラブ店舗数は首都圏の神奈川3県よりも店舗数が多いので少し驚きました。恐らく東京にたくさんあるから3県の人はそちらに行くので店は少ないのでしょか。
ついでにキャバクラ等風営法2条1号の店舗、こちらはホストクラブ、キャバクラ等のいわゆる接待を伴い飲食店ですが、さほど関係は強くありませんでした(データ自体が不明の点もあるのではっきりはわかりません。)。
やはり、キャバクラ等を含めたいわゆる「接待を伴う飲食業」全般より、ホストクラブ単独の方が影響が大きいようです。
これで、なぜ最近は神奈川、埼玉、千葉の3県よりも愛知、福岡の感染者数が多いのかという疑問、個人的には解けた気がします。
北海道がホストクラブの数が多いのに感染者感染者少ない原因はわかりませんが、既に第2波も経験しており、感染対策が進んでいるのか、地理的な影響で東京都からの流入が少ないのかもしれません。
推論ですが、東京ではホストクラブなどのエピセンターから市中に拡大し、地方で同様に拡大していったのではないでしょうか。。東京のホストクラブでの感染拡大のため、地方のホストクラブへ転出した店員があったかも知れません。
以上個人的見解ですが、全く見当外れではないのかなと思います。