keepr’s diary(本&モノ&くらし)

ネット、読書、音楽、散歩、最近はイラストが趣味のおじさんです。趣味、商品、暮らしの疑問、感想を思いつくまま綴ります。

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【本の感想】沢村鐵「クランⅣ 警視庁機動分析課・上郷奈津実の執心」

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あらすじ

渋谷デライトで神を取り逃がしたクランは、別れて「神」の正体を追い求める。岩沢は足ヶ瀬巡査の育った養護施設で生い立ちを知る。足ヶ瀬たちは行方がわからなくなったソンシを探すが、訪ねた先で意外な人物に会う。一方、晴山と岩沢は事件に関連する拳銃密売人確保のため、神泉で落ち合うが…。終盤は渋谷スクランブル交差点での異常な事件が目まぐるしく展開していく。

目次

  • 第一章 集散
  • 第二章 孤闘 守護者と庇護者1
  • 第三章 往日 守護者と庇護者2
  • 第四章 由縁 守護者と庇護者3
  • 第五章 逆心 守護者と庇護者4
  • 第六章 秘儀

感想

 クランもいよいよ後半へと突入です。

前巻は神を取り逃がした場面で終わりましたが、この巻はその謎解きや、足ヶ瀬巡査、区界、ワイズ捜査官の秘密が明かされていきます。

ただ、終盤までは少し中だるみ感がありました。

終盤の展開の速さはさすがです。

あと、警察の偉い人たちが誰が敵か味方かよくわからなくなってきた。話が色々と広がってきて、全体が把握しづらくなりました。

老化のせいでしょうか…

そんなこともあるので、今までの話の流れをまとめてみました。

  1. 【クランⅠ 】渋谷で警察OBの射殺死体が見つかるが、女性検視官の綾織は自殺と判定する。間違った鑑定が多いことを懸念した捜査一課長は部下の晴山に調査を命じる。調査の過程で、晴山は警察の闇組織とそれを追求する秘密組織クランに出会い、クランは綾織の恋人、捜査二課北森殺人の犯人を突き止めるが、その犯人とみられた捜査一課蓑田が拳銃自殺してしまう。
  2. 【クランⅡ】 警視庁内での拳銃自殺について、大混乱の中公安部が調査に乗り出す。一方渋谷で巡査が銃撃された事件を追う岩沢は、渋谷の伝説の組長唐橋に会い「神」の話を聞科される。「クラン」は捜査二課北森の死の真相を突き止めるため、神奈川県警の警部補を追及するが、追いかけた渋谷駅地下で、過激な環境保護団体による毒ガス放出事件に遭遇し、その中で岩沢と晴山は神に出会う。
  3. 【クランⅢ】 渋谷地下の事件で神に出会った晴山と岩沢。クランは公安部の区界を中心に神の正体に近づいていく。岩沢は伝説の組長唐橋から神について新たな事実を知るが、大崎の水族館で新たなテロ事件が起こる。偶然居合わせた足ヶ瀬巡査たちは人質となってしまい、神の命令でSATのスナイパー平津戸足ヶ瀬を狙撃するが、軽傷で助かる。唐橋を殺した黒マントの神を追うクランメンバーは渋谷デライトに神を追い詰めるが、黒マントの男は射殺されていた。
  4. 【クランⅣ】 渋谷デライトで神を取り逃がしたクランは、分散して「神」の正体を追い求める。岩沢は足ヶ瀬巡査の育った養護施設で生い立ちを知る。足ヶ瀬たちは行方がわからなくなったソンシを探すが、訪ねた先の研究所で川内係長と黒マントの男に会い追跡する。一方、晴山と岩沢は事件に関連する拳銃密売人確保のため、神泉で落ち合うが、神の手先に囚われる。神の指令で渋谷スクランブル交差点にマスク姿の外国人が集まり黒マントの神を撃つが、もうひとりの神が現れる…。

 

終盤の謎解きの部分は少し冗長だったので、ストーリー展開を工夫したほうが良かったかもしれません。

ラストが衝撃的だったので、次巻以降も期待したいですね。

この作品をおすすめする人

  • 楽しくワクワク読書をしたい人
  • 警察小説が好きな人
  • エンターテイメント小説が好きな人
  • ストーリにのめりこんで本を読みたい人
  • 沢村鐵が好きな人

著者と主な作品について

こちらを参照 ↓
keepr.hatenablog.com

 


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