keepr’s diary(本&モノ&くらし)

ネット、読書、音楽、散歩、最近はイラストが趣味のおじさんです。趣味、商品、暮らしの疑問、感想を思いつくまま綴ります。

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【本の感想】沢村鐵「ネメシス」(警視庁隅田署刑事課特命担当・一柳美結シリーズ3)


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著者、主な作品について

こちら↓

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あらすじ

高層ツリー展望台の事件が終わるが、国際的ハッカーC=チャールズはいまだ捕まらず、サイバー攻撃を受けた東京の都市機能は回復しない。警察庁の水無瀬と天才学者佐々木講師はCに対抗するチームを組んで対策を進めていく。警察はCが人類の敵と名指しする田中の元に美結を向わせるが、美結の同期のSAT隊員梓たちを田中の警護に向かわせる。Cは田中を攻撃するため、○○を放つ。

そんな中、美結は過去の忌まわしい事件について田中から…

目次

  •  序曲――ネメシスの誕生
  • 第一章 暗流
  • 第二章 合流
  •  間奏 一――某の怯懦
  • 第三章 濁流
  •  間奏 二――某の躊躇
  • 第四章 激流
  • 第五章 流離
  •  終曲――ネメシスの飛翔

感想

相変わらず面白いです。今回は真の敵田中と警察・天才学者佐々木講師、そして国際的ハッカーのCの三つ巴の戦い。

田中と佐々木講師の「悪」を巡る議論はとても面白い。議論の中身はともかく相まみえるはずがない二人がお互いに認め合うのは、よく漫画でもありがちだが、好きなシチュエーションで結構胸がときめく。うまいな。そして、それにCも入り込んできて、話はクライマックスに。

公安が出てきて、警察内部で抗争をするの、ありがちの展開だが、この公安は相当たちが悪い。

この作者、物語の進め方、折り重ね方、高め方がうまい。

田中と佐々木講師の議論もそうだが、美生と同期の最強のSAT隊員シャロン梓が、なんと○○と対峙し、ランチャーでうち落としそうとしたり、すごいね。

(ただ、田中と美結、梓との会話は長くて少し飽きるところもありました。)

 

そのあとも意表を突く展開があったり、物語に引き込まれてしまう。

他にもCの素性、生い立ちとかも明かされます。

そして、主人公の過去が明かされ、どうなってしまうのか。

次巻がたのしみ。

この本(シリーズ)をおすすめする人

ぐいぐい内容に引き込まれていく話なので、どなたにもお勧めできます。
刑事もの、警察小説が好きな方、陰謀ものが好きな方、ワクワクするエンターテイメントが好きな方には特におすすめ。

そう、エンターテイメントなんですね。

細かいこと言えばきりがないが、内容、ディティールに大きな違和感もないし。

 

シリーズ1作目の「フェイスレス」を読んだ人。

2作目の「スカイハイ」を読んだ人。

おすすめです。

 


ネメシス - 警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結3 (中公文庫)


スカイハイ - 警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結2 (中公文庫)


フェイスレス - 警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結 (中公文庫)

  


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